神社の森は、なぜ切られずに残ったのか
2014.08.31
町の中に突然、古い森が残っていることがあります。
周りは住宅。
道路。
田畑。
それなのに神社の境内だけ巨木が残る。
理由は単純です。
神域だから切らなかった。
でも、その結果は大きい。
水を蓄える。
土を守る。
夏は涼しい。
鳥や虫が住む。
湧水が残る。
つまり信仰によって森が守られ、結果として地域の環境まで守られた可能性があります。
昔の人が生態学を知っていたとは言いません。
でも経験は知っていたでしょう。
この森を切ると水が減る。
山を裸にすると土砂が流れる。
大木のある場所には水が湧く。
何世代も暮らせば気づきます。
それを法律で守るのではなく、
「神の森だから入るな」
「この木を切ると祟る」
という形にした。
それなら文字を読めない人にも伝わります。
信仰は時々、非常に優秀な保存制度になります。
だから神社の森を見る時、私は木そのものも歴史だと思います。
社殿は建て替わっている。
でも森は、その土地がどんな環境だったのかを残している。
神社の本殿より古い木が、神社の本当の歴史を知っていることもあるかもしれません。
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