複雑になったときほど、目的へ戻る。
仕事が複雑に感じるときは、目の前の課題が増えているだけではありません。
確認することが多くなり、情報が重なり、何を基準に判断すればよいのかが見えにくくなっています。
その状態で考え続けると、時間ばかりが過ぎ、行動に移れなくなることがあります。
(株)アリスでは、そのようなときほど、最初の目的へ戻ることを大切にしています。
この仕事は、何のために行っているのか。
お客様は、何を確認したいのか。
最終的に、どのような状態でお届けする必要があるのか。
目的が明確になると、必要なことと、そうでないことを分けやすくなります。
例えば、開発試作品の製作では、品質、納期、コスト、外観、精度など、多くの条件を考えます。
しかし、すべてを同じように高めればよいとは限りません。
形状確認が目的なのか。
機能評価が目的なのか。
組み付けや耐久性を確かめるのか。
目的によって、優先すべき品質は変わります。
外観確認が中心であれば、見え方や表面状態が重要になります。
機構評価であれば、組み付けや動作に関わる寸法を優先して考えます。
生産現場で使用する治具であれば、使いやすさや繰り返し使用したときの安定性が求められます。
何を確かめるためのものづくりなのかが分かれば、加工方法や検査内容も整理できます。
複雑な条件を一つずつ抱え込むのではなく、目的から逆算して考える。
それによって、判断の軸が見えてきます。
目的へ戻ることは、細かな条件を無視することではありません。
むしろ、すべての条件を正しく整理し、本当に必要なところへ力を使うための考え方です。
(株)アリスでは、迷ったときに手段や過去の方法へこだわるのではなく、お客様が求める結果へ立ち返るようにしています。
何をつくるかだけでなく、何のためにつくるのかを考える。
その原点を見失わないことが、複雑な課題を解きほぐし、確かなものづくりへつながると考えています。