脳のメカニズムを考える
ものづくりをしていると、加工方法や材料だけではなく、「人はなぜそう考えるのか」といったことまで気になる時があります。
以前、脳は魚類から両生類、爬虫類、哺乳類へと進化する過程の中で発達してきたという話を知り、とても不思議に感じました。
もちろん専門的に詳しいわけではありませんが、そうした進化の積み重ねの上に今の人間が存在していると考えると興味深いものがあります。
人は論理的に考える一方で、感覚的にも判断します。
危険を直感的に感じたり、理由は説明できなくても「違和感」を覚えたりすることがあります。
逆に、データだけでは説明できない“良い感覚”が結果に繋がることもあります。
(株)アリスでは、ものづくりも似ている部分があると感じています。
研究開発現場から生産現場までのものづくりでは、
- 数値化
- 再現性
- 論理性
- 原理原則
これらは非常に重要です。
一方で、現場では経験や感覚が役立つ場面も少なくありません。
例えば、
- 加工音の変化
- 材料のわずかな違和感
- 切削時の抵抗感
- 組み立て時の感触
そうした小さな変化から問題に気づくことがあります。
数値として見える前に、「何かおかしい」と感じることがある。
現場ではそうした感覚も大切だと思っています。
もちろん、感覚だけで判断するわけではありません。
最終的にはデータ化し、分析し、再現性を持たせていく必要があります。
ですが、最初の気づきは感覚から始まることも多くあります。
だからこそ(株)アリスでは、論理だけでもなく、感覚だけでもない、その両方を大切にしたいと考えています。
人の脳や感覚の仕組みは、まだ解明されていない部分も多いのだと思います。
「なぜそう感じるのか」
「なぜその発想が生まれるのか」
そうしたことを考えていると、ものづくりにも通じる部分があるように感じます。
結局のところ、研究開発から生産現場までのものづくりも、人が考え、人が判断し、人が形にしていく仕事です。
だからこそ、加工技術だけではなく、人の感覚や思考の仕組みにも興味を持ちながら、これからも現場で学び続けていきたいと思っています。