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考えすぎて止まるより、まず手を動かしてみる。

2026.07.17

仕事をしていると、頭の中にいろいろな不安が浮かぶことがあります。

失敗したらどうしよう。

自分には難しいのではないか。

周囲に迷惑を掛けるかもしれない。

もっと器用な人のほうが、この仕事に向いているのではないか。

考え始めると、いくらでも理由は出てきます。

しかし、不安について長く考えたからといって、仕事ができるようになるわけではありません。

私自身、そんなときほど「今できる作業を止めない」ことを大切にしてきました。

(株)アリスの仕事にも、繰り返し行う基本的な作業がたくさんあります。

図面を確認する。

材料を準備する。

工具を用意する。

加工された製品のバリを取る。

寸法を測る。

注文内容を入力する。

書類を整理する。

メールを確認する。

一つだけを見ると、ごく普通の作業です。

しかし、こうした作業を何度も経験することで、少しずつ仕事の全体が見えるようになります。

例えば、測定を繰り返していると、測定器の扱いに慣れるだけではありません。

どの寸法が安定しにくいのか。

どのような製品は測りにくいのか。

いつもと違う数字が出たとき、どこを確認すればよいのか。

経験した数だけ、判断するための材料が増えていきます。

仕上げも同じです。

最初は時間がかかっていた作業が、繰り返すうちに少しずつ安定します。

ただ速くなるだけではなく、傷をつけない方法や、効率のよい手順も分かるようになります。

営業事務であれば、さまざまな注文や問い合わせに触れることで、「この内容は先に確認したほうがよい」と気づける場面が増えていきます。

最初からセンスよくできる人を見ると、自分には向いていないと感じることもあるかもしれません。

けれど、ものづくりや仕事の多くは、経験によって身につく部分があります。

一回より十回。

十回より百回。

ただ同じことを機械的に繰り返すのではなく、少しずつ考えながら回数を重ねる。

その経験が、自分の中に残っていきます。

「これだけやってきたのだから、前よりできるはずだ」

そう思えるようになることも、積み重ねてきた人の強さだと思います。

(株)アリスでは、仕事がうまくいかないときに、できない理由だけを探すのではなく、今できることを一つ続けることを大切にしています。

気持ちが前向きにならない日でも、手を動かす。

小さな仕事を一つ終える。

そこからまた次へ進む。

その繰り返しが、いつか自分でも気づかないうちに、仕事をする力へ変わっていくと考えています。

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