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磐船。巨大な岩は、最初から「神社」だったのか

2014.09.06

大阪府交野市に磐船神社があります。

饒速日尊が天磐船に乗って降臨したという伝承で知られる場所です。

でも、この神社でまず目に入るのは立派な社殿ではありません。

巨大な岩です。

天野川の谷に横たわる巨大な磐座。

現在なら神話を知ってから岩を見ます。

でも順番を逆にしたらどうでしょう。

昔、まだ神話が今の形に整理されていなかった時代に、この谷へ入った人が巨大な岩を見た。

川が流れている。

山に囲まれている。

その中に、明らかに周囲とは違う巨石がある。

「ここは普通の場所ではない」

そう感じても不思議ではありません。

人が岩の前に集まる。

祈る。

何かを供える。

何世代も繰り返す。

その後、そこへ物語が重なっていく。

もしそうなら、神社より磐座の方が先です。

饒速日という名前が今の形で語られるより前から、その場所自体が特別だった可能性も考えられます。

神社の歴史を建物から始めると、「創建はいつか」という話になります。

でも岩から始めると、

「人は、いつからこの場所を特別だと思ったのか」

という問いになります。

私は後者の方が、ずっと古い時代へ近づける気がします。

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