マザー・テレサさま|「家に帰って、家族を愛してください」
マザー・テレサさまについて、こんな有名な逸話があります。
「世界平和のために、私は何をしたらいいでしょうか」
そう尋ねられたマザー・テレサさまは、
「家に帰って、あなたの家族を愛してください」
と答えたといわれています。
このやり取りはインターネットや書籍などで広く紹介されていますが、いつ、どこで交わされた言葉なのか、はっきり確認できる資料は見つかりません。
ただ、マザー・テレサさま自身が「愛は家庭から始まる」という考えを語っていたことは確認されています。
だから今回は、名言の出典を論じるのではなく、この逸話から何を感じるかを考えてみたいと思います。
私は、この言葉のリアリティに圧倒されます。
「世界を平和にしたい」
とても大きくて立派な目標です。
でも、一人の人間が今日一日で世界中の戦争を止めることはできません。
貧困をすべてなくすこともできません。
では、自分には何ができるのでしょう。
家族を大切にする。
目の前にいる人の話を聞く。
困っている人がいれば、できる範囲で手を貸す。
誰かに優しくする。
一つひとつは、とても小さなことです。
でも、世界は結局、一人ひとりの人間でできています。
世界中の人が、自分の身近にいる一人を大切にできたら。
その人が、また別の一人を大切にできたら。
小さな行動が少しずつつながっていきます。
大きなことを語る前に、まず自分の手が届くところから始める。
私は、この逸話で学ぶべきことはそこだと思っています。
これは仕事でも同じです。
社会の役に立つ会社になりたい。
お客様に喜んでもらいたい。
良いものづくりをしたい。
いくら立派なことを掲げても、目の前にある一つの仕事を雑に扱っていたら意味がありません。
ここから少し、会社の広報をさせてください。
(株)アリスには、大きな仕事も小さな仕事もあります。
金額の大きな仕事もあれば、小さな部品一つの相談もあります。
でも、目の前にいるお客様にとっては、それが今困っている大切な仕事かもしれません。
だから私たちは、会社の規模や仕事の金額で向き合い方を変えたくありません。
世界を変えることはできなくても、目の前の一人の役に立つことはできる。
それを毎日積み重ねていく。
「目の前にいる一人を大切にする」
それが私たちにできる、小さな世界平和なのかもしれません。