確かめることにも、勇気がいる。
人との関係で不安を感じたとき、本人に直接確かめればよい。
言葉にすると、とても簡単なことです。
しかし、実際にはそれが難しいことがあります。
聞いてしまったら関係が変わるかもしれない。
相手を疑っているように思われるかもしれない。
自分が傷つく答えが返ってくるかもしれない。
そう考えると、聞かないほうが楽に感じることがあります。
私自身、これまで何度かその選択をしてきました。
第三者から聞いた話によって不安になりながらも、本人には確認できない。
そして時間が経ってから、実際の本人の意思は聞いていた話とは違っていたことを知る。
そのたびに、「もっと早く聞けばよかった」と後悔しました。
そこから学んだことがあります。
確認することは、相手との関係を壊す行為ではありません。
むしろ、思い込みによって関係を壊さないために必要な行動なのだということです。
(株)アリスの仕事でも、分からないことを確認することを大切にしています。
図面の意味が分からない。
お客様の意図が読み取れない。
加工方法について判断に迷う。
納期について認識が違うように感じる。
そのような状態で、「たぶんこうだろう」と進めるほうが危険です。
少し聞きにくくても、確認する。
自分の理解が正しいか確かめる。
必要であれば、もう一度説明してもらう。
その小さな行動によって、大きな行き違いを防げることがあります。
人間関係も、本質的には同じなのかもしれません。
相手の考えは、相手にしか分かりません。
周囲の人がどれだけ詳しく説明しても、本人の言葉そのものではありません。
だから今は、不安を感じたときほど、一度立ち止まって考えるようにしています。
これは事実なのか。
それとも誰かの解釈なのか。
私は本人へ確認したのか。
自分の中だけで結論をつくっていないか。
すぐに完璧にできるようになったわけではありません。
それでも、過去の経験を繰り返さないように、少しずつ自分の行動を変えています。
人に聞くこと。
確認すること。
自分が間違っている可能性も受け入れること。
そこには勇気が必要です。
しかし、その勇気によって守れる信頼関係もあります。
(株)アリスでも、分からないまま判断するのではなく、必要なときにはきちんと確かめる。
仕事でも、人との関係でも、その姿勢を大切にしていきたいと考えています。