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消された記憶は、別の姿で残る

2014.05.23

歴史から消そうとされた記憶があるとします。

名前を出さない。

悪者として書く。

別の神に置き換える。

祭神を変える。

地名の意味を変える。

それでも、完全には消えないことがあります。

人間は別の形にして残します。

神様にする。

鬼の話にする。

昔話にする。

石を置く。

塚を作る。

祭りにする。

「理由は分からないけれど、昔からそうしている」

という形にする。

これは、かなり強い記憶の残り方です。

文字を消しても、行為が残る。

名前を変えても、場所が残る。

だから歴史を調べる時、

名前が一致するかどうかだけではなく、

行為が一致するかを見ることも大切です。

同じような供養。

同じような祀り方。

同じような場所。

同じような伝承。

それが離れた土地に残っていたら、何か共通する背景があった可能性があります。

歴史は、文章だけでは残りません。

人間は、身体でも記憶します。

毎年同じ場所へ行く。

同じ祈りをする。

同じ石を置く。

そういうものが、文字より長く残ることがあります。

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