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樹脂加工では、切りくずの状態から加工条件を考える

2016.04.02

プラスチック加工では、材料の種類や加工方法によって、切削中に発生する切りくずの状態が大きく異なります。

細かく分断されるものもあれば、長くつながった状態で発生するものもあります。また、切削熱の影響によって、切りくずが工具に付着したり、加工部分に絡みついたりする場合もあります。

切りくずは、材料を削った結果として発生するものですが、その状態は加工条件を判断するための重要な情報にもなります。

例えば、切りくずが長くつながり、工具や加工物に絡みつく場合には、切削速度や送り速度、工具形状などを見直す必要があるかもしれません。

切りくずが加工部分に残ったままになると、工具と材料の間に入り込み、加工面を傷つけたり、寸法精度に影響したりする可能性があります。

また、樹脂材料の種類によっては、切削によって発生する熱で材料が軟化し、工具に溶着することがあります。

このような状態では、切削抵抗が変化したり、加工面が荒れたりすることがあります。

そのため、プラスチック加工では、工具の刃先形状や切削条件だけでなく、切りくずをどのように排出するかも考えなければなりません。

エアブローを利用する方法や、加工方向を工夫する方法など、材料や設備の条件に応じた対策が考えられます。

ただし、切りくずの飛散や巻き込みなどの危険にも注意し、安全な排出方法を選ぶ必要があります。

株式会社アリスでは、樹脂加工において、完成した部品の寸法や外観だけでなく、加工中に材料がどのような状態になっているのかを理解することも大切にしています。

同じ形状の部品でも、POM、MCナイロン、PEEK、アクリルなど、材質によって切削時の特性は異なります。

一つの材料で問題なく使用できた工具や加工条件が、別の材料でも適切とは限りません。

加工中に発生する切りくずの状態や加工面の仕上がり、工具の状態などを確認しながら、条件を検討する必要があります。

特に試作加工や一品加工では、初めて扱う形状や、これまでと異なる加工条件が必要になることもあります。

そのようなときには、切削中の状態を観察し、必要に応じて条件を調整することが重要です。

加工技術とは、図面どおりに削ることだけでなく、加工中に起きている現象を理解し、適切な状態をつくり出すことでもあります。

株式会社アリスは、材料の特性と加工現象の両方に目を向けながら、一つひとつの部品づくりに取り組んでいます。

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