最初はただの作業でも、分かることが増えると仕事は面白くなる
仕事の面白さは、最初から分かるものではないと思っています。
むしろ最初は、覚えるだけで精いっぱい。
間違えないようにするだけで精いっぱい。
何が面白いのかを考える余裕すらない。
それが普通ではないでしょうか。
(株)アリスの仕上げ加工も同じです。
最初は、加工後の製品に残ったバリを取る。
表面を整える。
傷をつけないように扱う。
一つひとつ教えてもらいながら、まずは言われたことをできるようにしていきます。
ところが、同じ仕事を何度も経験していると、少しずつ見えるものが増えてきます。
POMとPCでは、触ったときの感覚も仕上げ方も違う。
透明な部品は、少しの傷でも光の当たり方によって目立つ。
薄い部分は、力を入れすぎると変形することがある。
細い形状は、持ち方一つでも仕上がりが変わる。
最初は「バリを取る」という一つの作業にしか見えていなかったものが、経験とともに違って見えてきます。
「ここは少し丁寧にしよう」
「この部分は傷が目立ちやすい」
「これは自分だけで判断せず確認した方がいい」
自分で気づけることが一つ増える。
前回よりきれいに仕上げられる。
そうすると、仕事は少しずつ面白くなります。
これは、仕上げだけの話ではありません。
機械加工でも、営業事務でも同じです。
最初は言われたことを覚える。
次に、自分でできるようになる。
さらに経験すると、少し先のことまで考えられるようになる。
その頃には、最初とはまったく違う景色が見えていることがあります。
私は、仕事の面白さは「好きな仕事を見つけた瞬間」に突然生まれるものではないと思っています。
できなかったことができるようになる。
気づかなかったことに気づけるようになる。
自分の工夫で、仕上がりが少し良くなる。
そんな小さな変化の積み重ねから、仕事への興味は育っていくものではないでしょうか。
(株)アリスでは、最初から仕事を好きになってもらうことよりも、一つずつ経験を重ねながら、「これ、ちょっと面白いな」と思える瞬間を増やしていくことを大切にしています。