小ロット加工には、小ロットなりの考え方がある
一個だけ必要な部品。
数個だけ必要な試作品。
十個程度の治具や設備部品。
ものづくりの現場では、大量生産ではない小ロットの仕事もたくさんあります。
小ロット加工は、数量が少ないから簡単というわけではありません。
むしろ、数量が少ないからこそ考えなければならないことがあります。
大量生産であれば、専用の治具や工具をつくるために時間や費用をかけても、一個あたりに分散することができます。
しかし、一個や数個だけの部品では、大掛かりな準備をすると製品そのものより準備の方が大きな仕事になってしまうことがあります。
だから小ロット加工では、必要な品質を守りながら、どこまで準備するのかを考えます。
既存の工具を使えるか。
簡単な治具で対応できるか。
加工する順番を工夫できるか。
一回の段取りでできることを増やせないか。
材料の取り方を工夫できないか。
こうした判断が、加工時間や費用に大きく影響します。
一方で、準備を減らしすぎれば加工が不安定になることもあります。
部品をしっかり固定できない。
寸法がばらつく。
加工中に材料が動く。
作業する人によって結果が変わる。
必要なところには、きちんと準備が必要です。
小ロットだから何もしないのではなく、その数量に合った方法を考えることが大切です。
研究開発用の部品では、最初は一個だけだったものが、その後の評価で数個必要になることもあります。
試作でうまくいけば、次は十個。
さらに進めば、より多く必要になる。
仕事の段階によって数量が変わることがあります。
そのとき、最初と同じ加工方法が最適とは限りません。
一個のときには手作業を使った方が早かった。
数個になると簡単な治具をつくった方が安定する。
さらに数量が増えれば、加工工程そのものを見直した方がいい。
数量が変われば、ものづくりの考え方も変わります。
(株)アリスでは、一品加工から小ロット加工、研究開発用の試作部品、生産設備部品まで、それぞれの仕事に合わせて方法を考えます。
数量だけを見て判断するのではありません。
必要な精度。
納期。
材料。
加工の難しさ。
今後の数量の可能性。
その仕事に必要な条件を見ながら、つくり方を決めます。
少ない数量だからこそ、一つひとつ違う条件に向き合う。
小ロット加工には、小ロット加工ならではのものづくりがあります。