塩を持っている地域は強い
2014.04.28
古代の社会を考えるとき、私は塩をかなり重要だと思っています。
人間は塩なしでは生きられません。
魚や肉を保存するにも必要です。
海から離れた場所へ行けば行くほど、塩は貴重になります。
つまり海岸地域と内陸地域は、塩によって結ばれます。
沿岸で作られた塩を内陸へ運ぶ。
内陸からは別のものが来る。
木材。
獣皮。
鉱物。
農産物。
馬。
それを交換する。
すると海岸の津と、内陸へ向かう川や峠が重要になります。
香取海周辺の水運を考えていた時と同じです。
水辺に物が集まり、そこから別の交通路へ分かれていく。
そういう場所には、人をまとめる者も必要になります。
争いが起きれば調整する。
交易の安全を守る。
祭祀を行う。
塩一つを追うだけでも、政治が見えてきます。
国家というものを宮殿や王だけで考えると、生活から離れてしまいます。
人間が毎日必要とするものを誰が確保できるか。
それも権力です。
東日本の地域連合を考えるなら、祭祀だけではなく、こうした生活物資の流れを見る必要があります。
新着記事
人気記事
カテゴリー
アーカイブ