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品質は、加工を始める前に決まっている

2022.12.08

品質というと、多くの方は加工精度や検査工程を思い浮かべるかもしれません。

もちろん、それらは品質を支える大切な要素です。

しかし、(株)アリスでは、それよりも前に品質を左右する工程があると考えています。

それは、お客様のお話を伺う時間です。

どのような用途で使われるのか。

何を評価したい試作なのか。

なぜその寸法なのか。

どの部分を最も重要視されているのか。

図面には、寸法や材質、形状は記載されています。

けれど、その図面が生まれた背景や、お客様が本当に実現したいことまでは書かれていません。

だから私たちは、図面を見る前に、お客様の想いを理解しようとします。

ただ言葉を聞くだけではありません。

「なぜ、その仕様なのだろう。」

「どのような課題を解決したいのだろう。」

そんな問いを持ちながら耳を傾けることで、図面だけでは見えない目的が少しずつ見えてきます。

研究開発の現場では、仕様そのものが固まっていないことも少なくありません。

「まだ方向性を検討している。」

「どの方法が最適なのか一緒に考えたい。」

そうしたご相談も多くあります。

そのような場面では、加工技術だけでは十分ではありません。

背景を理解し、課題を共有し、一緒に考える力が求められます。

だから(株)アリスでは、「聴くこと」も一つの技術だと考えています。

経験を積めば積むほど、言葉になっていないご要望や、小さな違和感にも気づけるようになります。

「この部分は組み立てやすさを重視されているのではないか。」

「この公差には理由があるのではないか。」

そんな気づきが、加工方法やご提案の内容を変えることもあります。

結果として、手戻りが減り、開発スピードが上がり、お客様にとってより価値のある試作品につながっていきます。

品質は、機械だけでは生み出せません。

人が理解し、人が考え、人が判断することで初めて形になります。

だから私たちは、加工技術を磨くだけでなく、お客様の声に耳を傾ける力も磨き続けています。

ものづくりは、材料を削るところから始まるのではありません。

お客様の想いを受け止めるところから始まります。

(株)アリスは、これからも研究開発から生産現場まで、一つひとつの声を大切にしながら、本当に求められる品質を追求し続けてまいります。

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