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前編:真似ることから工程は始まる

2020.01.12

(株)アリスでは、「学ぶ」という言葉の語源は「真似ぶ」にあると考えています。まずは型をそのまま受け取り、忠実に再現することから仕事が始まるという意味です。

仕事の現場でも同じで、自分より経験のある人の動きや判断を観察し、それをそのまま再現することが、理解への一番短い道だと感じています。

私が社会人になりたての頃は、職人さんが一度だけやり方を見せ、その後は日々の作業を積み重ねるだけの環境でした。うまくいかず、やり直しが続く中で、もう一度よく見るしかないという状況になります。

何度も観察し、実際に手を動かし、また観察する。その繰り返しの中で、少しずつ違いが見えるようになります。できるようになるというより、見えていなかった要素が分解されていく感覚に近いと思います。

この段階ではまだ、自分の工夫は必要ありません。むしろ余計な判断を入れない方が、再現性は安定します。まずは同じ結果を出せる状態を作ることが先にあります。

(株)アリスでは、この「真似る」という行為を単なる習得手段ではなく、工程設計の入口として捉えています。

なぜなら、現場で再現できないものは、工程として成立しないからです。どれだけ良い加工条件や理想的な手順があっても、再現性が揃わなければ量産にはつながりません。

真似るという行為は、そのまま「工程として成立するかどうか」を見極める最初の試験でもあります。

この積み重ねの上に、初めて工程の安定化や量産の設計という次の段階が生まれていきます。

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