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一度つくった治具も、使いながら育てていく

2016.02.24

治具は、一度つくったら終わりとは限りません。

実際に現場で使ってみると、製作したときには分からなかったことが見えてくる場合があります。

部品をセットしにくい。

取り外すときに少し引っかかる。

作業する人によって位置合わせに差が出る。

固定するための操作が多い。

汚れがたまりやすい。

思っていたより早く摩耗する。

こうしたことは、実際に繰り返し使うことで分かってきます。

そのため、生産治具や組立治具、検査治具などは、必要に応じて改善していくことがあります。

少し削る。

ガイドを追加する。

持ち手をつける。

位置決め部分を変える。

交換しやすい部品構成にする。

一つの小さな変更で、日々の作業が大きく変わることがあります。

治具を改善するときに重要なのは、実際に使っている人の意見です。

設計した人が使いやすいと思っていても、毎日使う人から見ると違うことがあります。

作業するときの姿勢。

手を動かす方向。

部品を置く順番。

工具を使う場所。

周囲の設備との距離。

現場でしか分からない条件があります。

だから、治具そのものだけを見るのではなく、どのように使われているかを見ることが大切になります。

生産数が増えたことで、治具の役割が変わることもあります。

最初は一日に数回しか使わなかった。

そのため、簡単な構造で十分だった。

しかし、生産量が増えて一日に何十回も使うようになった。

そうなると、作業時間や耐久性、交換のしやすさが以前より重要になることがあります。

同じ治具でも、使われる環境が変われば必要な改善も変わります。

プラスチック加工でつくる治具では、樹脂部品の交換だけで改善できる場合もあります。

製品に接触する部分。

滑らせる部分。

位置を決める部分。

摩耗した部分だけ交換できる構造にしておけば、治具全体をつくり直さずに済むこともあります。

(株)アリスでは、治具を完成品として固定して考えるのではなく、現場と一緒に変わっていく道具だと考えています。

使ってみる。

気づく。

直す。

もう一度使う。

その繰り返しで、少しずつ使いやすい治具になっていきます。

製品を育てるように、治具も育てていく。

日々の小さな改善が、生産現場のものづくりを支えています。

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