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レオナルド・ダ・ヴィンチさま|答えより、問いを持つ力

2013.05.05

学校では、答えを知っている人がよくできる人でした。

問題が出る。答える。正解する。

仕事でも知識は大切です。知っていることが多ければ、すぐに判断できることも増えます。

でも、まだ誰も答えを知らない問題に出会ったらどうするのでしょう。

レオナルド・ダ・ヴィンチの手稿を見ていると、答えをたくさん持っていた人というより、問いをたくさん持っていた人だったように感じます。

空はなぜ青いのか。月はどんな光を放っているのか。鳥はどうやって飛ぶのか。水はなぜ渦をつくるのか。人間の身体はどうやって動くのか。

当たり前に見えるものを、当たり前のまま通り過ぎない。

そこからダ・ヴィンチの世界が始まります。

知らないことを見つける

知識が増えると、分かることが増えます。

でも本当に面白いのは、その先なのかもしれません。

一つ分かると、

「では、これは?」

という新しい疑問が出てくる。

人体を見れば筋肉が気になる。筋肉を見ると骨とのつながりが気になる。心臓を見ると血液の流れが気になる。

鳥を見れば翼が気になる。翼を見ると空気との関係が気になる。そこから人間が飛ぶ方法を考え始める。

知識が増えるほど疑問が減るのではなく、むしろ増えていく。

ダ・ヴィンチは、そんな人だったのではないでしょうか。

良い問いは、見る場所を変える

たとえば機械が動かない。

「どうすれば動く?」

これも問いです。

でも、

「どこまでは正常に動いている?」

と問いを変えると、見る場所が変わります。

「何が壊れた?」

ではなく、

「正常なときと何が違う?」

と考えてもいい。

同じ問題でも、問いが変わると探す答えも変わります。

つまり、問いは単なる質問ではありません。

考える方向を決めるものです。

ダ・ヴィンチが自然を観察するときも、ただ眺めていたわけではありません。

「なぜ?」

「どうやって?」

「もしこうしたら?」

問いを持って見るから、普通なら通り過ぎるところに情報が見えてきます。

答えを知らない仕事

仕事では、過去に経験したことがそのまま使える場合があります。

以前と同じ材料。

以前と同じ形。

以前と同じ加工。

それなら経験が答えを教えてくれます。

難しいのは、初めて見る仕事です。

図面がない。

材料が分からない。

現物しかない。

これまでと違う使い方をしたい。

誰も答えを持っていない。

そんなときに必要なのは、知識だけではありません。

何を確認すればいい?

どこが重要?

何が分かれば判断できる?

何を試せば次へ進める?

問題に対して適切な問いをつくることができれば、答えを知らなくても前へ進むことができます。

知らないことは、弱点ではない

知らないことに出会うと、不安になります。

知っているふりをしたくなることもあります。

でも、知らないものを知っていることにしてしまえば、そこで考えることが止まります。

「分からない。」

そこから、

「では、何を調べれば分かる?」

へ進む。

この一歩があれば、知らないことは行き止まりではありません。

ダ・ヴィンチも、最初から人体の構造を知っていたわけではありません。鳥が飛ぶ仕組みをすべて知っていたわけでもありません。水の動きについて完成した理論を持っていたわけでもありません。

分からないから観察した。

分からないから描いた。

分からないから考えた。

そして、また新しい問いが生まれた。

答えより長く使えるもの

答えは、問題が変われば使えなくなることがあります。

昨日の正解が、今日も正解とは限りません。

材料が変わる。

機械が変わる。

環境が変わる。

求められるものが変わる。

でも、

「なぜ?」

「何が違う?」

「どうすれば確かめられる?」

と考える力は、問題が変わっても使えます。

ダ・ヴィンチが画家、科学者、発明家、技術者といういくつもの分野を越えていけた理由の一つは、そこにあったのではないでしょうか。

知っている答えを別の場所へ持っていっただけではなく、知らない場所でも新しい問いをつくることができた。

私は、それがダ・ヴィンチの本当の強さの一つだったように思います。

株式会社アリスにも、答えを知らない相談はやってきます。

そんなとき、知っているふりをする必要

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