シンプルにするために複雑を経験する
ものづくりの仕事を続けていると、少しずつできることが増えていきます。
新しい加工方法を覚える。新しい設備を導入する。新しい材料や表面処理に挑戦する。
経験が増えることは良いことですが、その一方で仕事はどんどん複雑になっていきます。
選択肢が増え、管理する情報が増え、判断することも増えていきます。
(株)アリスでは、成長するほどシンプルであることが重要だと考えています。
仕組みを見直す。保管方法を見直す。行動を見直す。考え方を見直す。
そして、今までよりさらにシンプルにできないかを考え続けます。
シンプルにする目的は楽をするためではありません。
無駄な作業や無駄な判断を減らし、本当に必要なことへ時間を使うためです。
限られた時間の中で仕事だけを効率化しても、新しい発想は生まれにくくなります。
だからこそ、効率化によって生まれた余白を大切にしたいと考えています。
一見すると無駄に見えること。
今まで取り組んだことのない加工方法を試してみる。新しい材料を触ってみる。異業種の考え方を学んでみる。
直接仕事につながるか分からないことでも、将来の可能性を広げる行動には価値があります。
最短距離だけを求めていると、今ある世界の延長線上から抜け出すことはできません。
回り道をした経験や、繰り返した失敗の中にこそ新しい発見があります。
実際に手を動かし、失敗し、考え直し、また試す。
その積み重ねによって理解は深まり、自分たちなりの判断基準が育っていきます。
(株)アリスは、効率化を目的にはしていません。
効率化によって生まれた時間を使い、新しい挑戦を続けることを大切にしています。
遠回りに見える経験の中にこそ、これまでにない価値や独自性が生まれると考えているからです。