なぜアリスは多品種・少量加工にこだわるのか
「量産品は対応できますか?」
お客様から、このようなご相談をいただくことがあります。
もちろん対応できるものもあります。実際には試作品1個から、数十個、数百個、そして約3,000個程度までの生産にも対応しています。
しかし、(株)アリスが最も力を発揮できるのは、多品種・少量加工や特注部品の製作です。
私たちが製作しているのは、研究開発で使用する試作品や実験装置の機械部品、生産現場で使われるオリジナル治具、設備の交換部品など、一つひとつ仕様が異なるオーダーメイド部品です。
こうした部品は、市販品では代用できないものが多く、お客様ごとに求められる条件も異なります。
実際に研究機関や大学、メーカーの研究開発部門、生産技術部門、製造現場などから、「こんな部品は作れませんか」「この問題を解決できませんか」とご相談をいただくことが少なくありません。
このような仕事は、図面どおりに加工するだけでは対応できません。
どの材料が適しているのか。
どの加工方法なら実現できるのか。
もっと使いやすい形状はないのか。
現場では、その場で考え、ひらめき、最適な方法を探していく力が求められます。
私自身もこれまで、研究開発の現場、開発試作の現場、生産技術の現場、そして量産現場まで数多く立ち会い、お客様と一緒に課題を考えながら解決してきました。
その経験の積み重ねが、現在の(株)アリスの技術やノウハウの土台になっています。
だからこそ、「前例がない」「どこへ相談したらいいか分からない」といったご相談をいただく機会が多くあります。
もちろん、生産が軌道に乗った製品については、継続して対応する案件もあります。ただ、私たちの強みは、数量の多さではなく、お客様ごとに異なる課題へ柔軟に対応できることです。
そのため、安定した大量生産を得意とする会社と競争するのではなく、試作から中ロット生産まで、お客様の「困った」を解決する仕事に力を注いでいます。
私たちが目指しているのは、部品を加工する会社ではありません。
お客様の「困った」を一緒に考え、経験と技術、そして発想力で解決するパートナーであり続けること。
その積み重ねが、多品種・少量加工を中心とした現在の仕事につながっています。