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「古い神社を地図で見ると、水辺に戻っていく」

2014.07.07

鹿島神宮。

香取神宮。

麻賀多神社。

石切劔箭神社。

吉備津神社。

全く違う土地の神社です。

祭神も違います。

歴史も違います。

それでも古地形を重ねていくと、似た景色が出てくることがあります。

昔は海辺だった。

大きな潟があった。

湖があった。

川が集まった。

津があった。

その近くに古墳や大きな集落がある。

これは面白い共通点です。

もちろん「古い神社は全部港から始まった」と言うつもりはありません。

山岳信仰から生まれた社もあります。

水源を祀る社もある。

祖先祭祀から育ったものもある。

それでも、水辺と結び付く古社が多いことには、人間の生活として分かりやすい理由があります。

人が集まるからです。

人が集まれば、祈りも集まる。

船で出る人は無事を祈る。

帰った人は感謝する。

交易する人は成功を願う。

洪水を恐れる。

豊漁を願う。

その場所が地域社会の中心になる。

やがて祭祀が大きくなる。

後世に社殿が整う。

そして何百年も経ったころ、周囲の水は消えている。

神社だけが残る。

現代人はそれを見て、

「なぜこんな内陸に大きな神社があるのだろう」

と思う。

答えは、神社が動いたのではなく、景色の方が動いたからなのかもしれません。

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