「なぜそこにあるのか」を考えると、神社が地図になる
2014.05.30
神社の歴史を読むと、どうしても創建年代や祭神の話になります。
でも、古い神社をいくつも地図に置いてみると、別のものが見えることがあります。
川沿いに並ぶ。
昔の海岸線に並ぶ。
峠にある。
河口にある。
台地の端にある。
津の近くにある。
つまり、神社の位置には理由があります。
人が通る。
水がある。
船を着ける。
集落を守れる。
周囲を見渡せる。
洪水を避けられる。
そういう人間の事情が重なっています。
すると神社の分布そのものが、昔の交通地図のように見えてくることがあります。
鹿島。
香取。
息栖。
麻賀多。
鳥見。
宗像。
一社ずつ由緒を読んでいる時には別々の神社です。
でも古地形と一緒に置くと、水路や地域社会の形が見えてくる。
もちろん、現在の神社の場所がすべて古代から同じとは限りません。
移転もあります。
再建もある。
だから地図だけで結論を出してはいけません。
でも、
「なぜこの場所なのか」
という問いは、とても強い。
歴史書の文章より、神社の場所の方が昔の人間の都合を正直に残していることがあります
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