神社の祭神が変わっても、土地の記憶は残るのか
2014.05.29
古い神社を調べると、祭神について複数の説があることがあります。
昔の記録と現在の祭神が違う。
途中で別の神が加わる。
神仏習合の時代に仏と結び付く。
明治になって整理される。
こうしたことは珍しくありません。
では祭神が変わったら、それ以前の信仰は完全に消えたのでしょうか。
私はそうとは限らないと思います。
神様の名前は変わっても、場所は残るからです。
たとえば昔から水を祀る場所があった。
後世になって、その水の神が別の神名で説明されるようになった。
さらに別の時代には仏教の神と重ねられた。
名前は変化します。
でも人々は同じ場所へ行く。
同じ水を祀る。
同じ祭りを続ける。
すると古い信仰の一部は、新しい名前の中に生き残ることがあります。
だから神社を調べる時、
「現在の祭神は誰か」
だけではなく、
昔は何と呼ばれていたのか。
その前には何を祀っていたのか。
祭りでは何をしているのか。
境内にどんな古いものが残るのか。
そこまで見る。
神様の名前より、行為の方が古いことがあります。
その行為を追うと、神社ができる前の祭祀まで近づけることがあるのかもしれません。
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