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ChatGPTソラ先生と学ぶ!中級者のためのAI実践講座【第88回】ChatGPTを使って仕事の学習計画を作る方法|必要な知識・練習する作業・習得の確認を整理する実践講座

2025.09.04

1.はじめに

皆さん、こんにちは。ソラ先生です。

前回は、経験者が仕事で使っている判断基準を言葉にし、判断する条件や、迷った場合の確認先を整理しました。

今回は、その知識や判断方法を身に付けるための学習計画を考えます。

「何から学べばよいか分からない」

「説明を聞いたときは理解できても、実際の作業では迷う」

「練習は終えたが、どこまで一人で任せてよいか判断できない」

こうした場面では、学ぶ項目だけでなく、練習する行動と、習得を確かめる方法を決めることが大切です。

ChatGPTを使って、仕事で目指す状態から、説明、練習、確認へとつなげていきましょう。

なお、今回の業務、教材、会話、練習事例はすべて説明用です。実際の社内の出来事や成果を示すものではありません。

2.今回の到達目標

今回は、次の五つを目指します。

  1. 学習の目的を、仕事で行う具体的な行動として表す。
  2. 現在できることと、まだ確認していないことを分ける。
  3. 必要な知識、作業、判断を対応させる。
  4. 練習の順番と、実務へ進む条件を決める。
  5. 確認結果を基に、学習計画を見直す。

予定表を埋めることに加え、何を行えるようになったかを確認できる計画を作ります。

3.「理解する」を行動へ置き換える

「図面を理解する」「問い合わせ対応を覚える」という目標は、そのままでは習得を確認しにくい表現です。

例えば、次のように具体化します。

  • 図面から指定された寸法と注記を抜き出せる。
  • 問い合わせから質問と希望条件を整理できる。
  • 資料間の不一致を見つけ、確認事項として記録できる。
  • 自分で判断できない内容を、担当者へ伝えられる。

行動にすると、必要な練習と確認方法が見えてきます。

4.学ぶ人の現在地を確認する

学習計画を作る前に、現在の状態を把握します。

経験年数や本人の自己評価だけで、できる範囲を決めないようにしましょう。

説明を聞いた経験、実際に行った作業、確認者が見た結果を整理します。

「一人でできた」「助言があればできた」「未経験」「まだ確認していない」を分けると、学ぶ順番を考えやすくなります。

未確認の作業を、できない作業と同じ扱いにしないことも大切です。

5.対象の仕事を小さく分ける

今回は説明用として、「問い合わせ内容を整理し、担当者へ確認事項を渡す仕事」を考えます。

この仕事は、次のように分けられます。

  1. 問い合わせ本文を読む。
  2. 対象となる案件を特定する。
  3. 質問と希望条件を抜き出す。
  4. 添付資料を確認する。
  5. 不足や不一致を整理する。
  6. 確認事項をまとめて渡す。

仕事を分けることで、習得済みの部分と、練習が必要な部分を区別できます。

6.プロンプト例①:仕事を学習目標へ分ける

以下の仕事を、学習と確認ができる行動へ分けてください。

【対象の仕事】
○○

【完成させるもの】
○○

【学ぶ人の現在の経験】
○○

各行動について、必要な知識、行う作業、判断すること、習得を確認する方法を整理してください。
現在の能力が分からない部分は、確認が必要としてください。
経験年数だけで習得状況を推測しないでください。

出力された項目は、実際の仕事と正式な基準に照らして調整します。

7.知識・作業・判断を対応させる

仕事を学ぶときは、用語を覚えるだけでなく、作業と判断へ結び付けます。

学ぶ要素説明用の例
知識資料の版や案件番号の意味を知る
作業本文と資料の番号を照合する
判断番号が異なる場合に確認が必要と分かる
連絡不一致の箇所を整理して担当者へ伝える

知識の説明、実際の操作、判断の練習を、一つの流れとして考えましょう。

8.正式な基準と経験上の工夫を分ける

教材には、社内の正式な手順や仕様と、経験者の工夫が混ざることがあります。

例えば、「必ず確認する項目」と「見落としを減らすための見方」は、位置付けが異なる場合があります。

教材では、それぞれの根拠を示します。

基準が分からない部分を、ChatGPTが作った説明で埋めないようにします。判断する担当者へ確認し、未確定ならその状態を残しましょう。

9.最初に覚える範囲を絞る

一度に仕事全体を教えると、重要な条件が埋もれやすくなります。

最初は、基本となる一つの流れへ絞ります。

例えば、「本文から質問と希望条件を整理する」までを最初の目標にします。

その後、資料の照合、不足情報の確認、担当者への受け渡しを加えます。

ただし、作業を止めて確認すべき条件は、初めの段階から伝えます。

10.前提となる学習を確認する

学ぶ項目には、先に知っておく必要がある内容があります。

資料の版を照合する練習なら、どこに版の情報が書かれているかを知る必要があります。

確認事項をまとめる練習なら、何が必要な条件かを理解している必要があります。

順番は、教えやすさだけでなく、次の作業を行うための前提から考えましょう。

11.プロンプト例②:学ぶ順番を組み立てる

以下の学習項目を、前提となる知識と作業の関係から並べてください。

【学習項目】
○○

【現在確認できている習得状況】
○○

最初に学ぶ項目、次へ進むための条件、並行して練習できる項目を示してください。
日数や習得速度を根拠なく決めず、期間を設定するために必要な情報を挙げてください。

順番の案を確認し、実際に指導できる体制へ合わせます。

12.見本を使って考え方を示す

最初の説明では、完成した見本と、その見本を作る過程を示します。

例えば、問い合わせ本文のどこから質問を取り出したか、どの表現を未確認事項と判断したかを説明します。

正解だけを見せるより、判断の根拠を追いやすくなります。

見本が特定の条件で作られたものなら、その条件も添えましょう。

13.説明の直後に短く試す

説明を聞いた後は、短い練習を挟みます。

例えば、一つの問い合わせから質問を三つ抜き出し、原文と照合します。

その場で、何を根拠に選んだかも確認します。

「分かりましたか」と尋ねるだけでなく、実際の行動を見ることで、説明を補う箇所が見つかります。

14.練習の難しさを段階的に変える

練習は、基本から条件の違う例へ進めます。

段階練習する内容
基本必要な情報が明確に書かれた例
不足一部の情報が書かれていない例
不一致本文と資料で条件が異なる例
変更作業途中で新しい条件が届く例
応用基本と異なる資料や相談の例

難しくする目的は、迷わせることではありません。確認や相談を含めて行動できるかを確かめます。

15.プロンプト例③:練習事例を作る

以下の学習目標に合わせて、説明用の架空の練習事例を作成してください。

【学習目標】
○○

【教える基準】
○○

必要な情報がそろう例、情報が不足する例、資料間で不一致がある例を各一つ作ってください。
練習用であると明記し、実在する顧客や社内の出来事として記述しないでください。
各例に、確認する行動と、指導者向けの解説を付けてください。

作成した事例と解説は、使用前に指導者が確認します。

16.正しく止まれることも習得に含める

仕事では、すべてを自分だけで判断できる必要はありません。

判断できない条件に気づき、必要な確認を行うことも重要です。

例えば、数量が書かれていない場合に、一般的な数量を補って進めないことです。

学習目標には、「できること」に加えて、「どの条件で止まり、何を確認するか」を含めましょう。

17.確認質問で考え方を確かめる

作業の結果だけでなく、その理由も確認します。

  • どの記載を根拠にしましたか。
  • 何が分かれば次へ進めますか。
  • この条件が変わったら、どこを見直しますか。
  • 自分で判断せず確認する点は何ですか。

答え方の上手さだけで評価せず、実際の作業や資料の選び方と合わせて見ます。

18.習得の基準を具体的にする

「一通りできる」では、判断がそろいません。

説明用の例では、次の基準を設定できます。

  • 質問を原文から抜き出している。
  • 数量などの条件を元資料と照合している。
  • 記載がない項目を区別している。
  • 不一致を勝手に解消していない。
  • 確認先へ必要な情報を伝えられる。

実際の業務で必要な水準に合わせ、基準を決めます。

19.プロンプト例④:習得を確認する表を作る

以下の学習目標について、習得を確認する表を作成してください。

【学習目標と正式な基準】
○○

確認する行動、使用する題材、観察する点、満たす条件、再練習する場合の内容を整理してください。
説明を聞いたこと、練習したこと、一人で実施できたことを分けて記録できるようにしてください。
基準が不明な点は、確認事項として残してください。

確認表は、学ぶ人にも示しておくと目標を共有しやすくなります。

20.間違いを学習項目へ戻す

練習で間違いが見つかったら、原因を分けます。

  • 用語を知らなかった。
  • 資料の位置を見つけられなかった。
  • 条件を読み違えた。
  • 判断基準が曖昧だった。
  • 手順を飛ばした。
  • 説明と実際の資料が違った。

原因に合う説明や練習へ戻します。同じ教材を繰り返すだけでよいかも検討しましょう。

21.助言があった場合の結果を分ける

指導者が途中で助言した作業と、一人で行った作業は区別します。

記録には、どの段階で、どのような助言があったかを残します。

例えば、「資料の版を見るよう促した後に、不一致へ気づいた」という記録です。

完成した成果物が正しくても、それだけで独力で実施できると判断しないようにします。

22.説明用の学習計画を作る

問い合わせ整理の練習を、次のようにまとめられます。

学習項目練習内容確認すること
質問の抽出本文から質問一覧を作る抜けと追加がないか
条件の照合本文と資料を比べる根拠を示せるか
不足の整理未記載の項目をまとめる推測で補っていないか
確認の連絡担当者向けの質問を作る対象と確認目的が分かるか

期間は、実際の練習量と確認結果に合わせて設定します。

23.実務へ進む条件を決める

練習が終わったら、実務で行う範囲を決めます。

最初は、対象を限定し、確認者が結果を照合する方法も考えられます。

一人で行える範囲、確認後に進む範囲、まだ担当しない作業を明確にします。

学習計画上の完了と、業務を任せる判断を区別しましょう。

24.プロンプト例⑤:実務への移行を整理する

以下の練習記録から、実務へ進む際の確認事項を整理してください。

【練習結果】
○○

【助言が必要だった箇所】
○○

【実務の条件】
○○

確認できた習得範囲、未確認の作業、最初に担当する候補、必要な確認体制を示してください。
記録にない能力を推測せず、担当範囲の最終判断に必要な材料を整理してください。

実際に任せる範囲は、責任を持つ担当者が判断します。

25.学習時間と指導体制を確保する

計画には、学ぶ内容だけでなく、実施できる条件も必要です。

教材を準備する人、説明する人、結果を確認する人を整理します。

質問できる時間や、練習用の資料も用意します。

通常業務との兼ね合いで予定が変わった場合は、未実施の練習を習得済みとして扱わず、計画を調整しましょう。

26.学習記録は次の練習へ使う

学習記録には、次を残します。

  • 使用した題材。
  • 実施した作業。
  • 一人でできたこと。
  • 助言が必要だったこと。
  • 間違いと修正内容。
  • 次に練習すること。

点数だけでなく、次の行動が分かる記録にします。学ぶ人の人格や意欲を、作業結果だけから推測して書かないようにしましょう。

27.確認結果から計画を更新する

習得が進んだ部分は、次の段階へ進めます。

迷いが残る部分は、説明や題材を変えて練習します。

教材の説明不足や、仕事の基準の曖昧さが見つかった場合は、教材や手順も修正します。

計画の変更には理由を残し、現在使う内容を明確にしましょう。

28.プロンプト例⑥:学習計画を見直す

以下の学習記録から、次の学習計画の修正案を作成してください。

【現在の計画】
○○

【実施記録と確認結果】
○○

継続する練習、追加説明が必要な項目、次へ進める項目、教材側の修正候補を分けてください。
判断の根拠となる記録を添えてください。
原因が不明な点は仮説とし、意欲や能力を決めつけないでください。

変更案を確認し、次に実施する練習を具体化します。

29.実践演習:10ステップで仕事の学習計画を作る

ステップ1:対象の仕事を一つ選ぶ。
範囲と成果物を明確にします。

ステップ2:目指す行動を書く。
何を行えるようになるかを具体化します。

ステップ3:現在の状態を確認する。
独力、助言あり、未経験、未確認を分けます。

ステップ4:仕事を分解する。
知識、作業、判断、連絡へ分けます。

ステップ5:基準と教材を確認する。
正式な資料と経験上の工夫を区別します。

ステップ6:学ぶ順番を決める。
前提となる知識から並べます。

ステップ7:練習事例を用意する。
基本、不足、不一致の例を準備します。

ステップ8:習得の確認方法を決める。
結果と判断の根拠を確認します。

ステップ9:実務へ進む条件を決める。
対象範囲と確認体制を整理します。

ステップ10:結果から更新する。
次の練習と、教材の修正を決めます。

30.学習計画のチェックリスト

  • 学習目標を具体的な行動で表している。
  • 現在の習得状況を記録から確認している。
  • 知識、作業、判断を対応させている。
  • 正式な基準と経験上の工夫を分けている。
  • 前提となる内容から学ぶ順番にしている。
  • 基本と例外の練習を用意している。
  • 止まって確認する行動も教えている。
  • 助言ありと独力の結果を区別している。
  • 実務へ進む範囲と確認体制が明確である。
  • 記録から計画を見直す方法がある。

31.よくある失敗と直し方

失敗1:学ぶ項目を並べるだけで終える。
仕事で行う行動と、習得を確かめる方法を加えます。

失敗2:説明を聞いたので習得済みにする。
実際の作業と判断を確認します。

失敗3:最初から例外の多い仕事を練習する。
基本を確認し、条件を段階的に変えます。

失敗4:正解だけを教える。
資料の見方、判断理由、確認する条件も伝えます。

失敗5:予定の日数が過ぎたので任せる。
確認できた習得範囲と、実務の条件で判断します。

失敗6:同じ間違いに同じ説明だけを繰り返す。
原因を調べ、教材、説明、練習方法を見直します。

32.今回の要点

  1. 学習目標は、仕事で行う行動として示します。
  2. 現在できることと、未確認のことを分けます。
  3. 知識、練習、判断の確認をつなぎます。
  4. 独力でできる範囲と、確認が必要な範囲を明確にします。
  5. 結果を基に、計画と教材を更新します。

33.仕事で使える基本プロンプト

あなたは、仕事の学習計画を整理する補助役です。
以下の情報から、練習と習得確認を含む計画案を作成してください。

【対象の仕事と成果物】
○○

【学ぶ人の現在の経験と確認記録】
○○

【正式な手順と判断基準】
○○

【利用できる教材と指導体制】
○○

【実務で守る条件】
○○

次の10項目で整理してください。

1.具体的な行動としての学習目標
2.現在の習得状況と未確認事項
3.必要な知識、作業、判断
4.学ぶ順番と前提条件
5.説明と見本の内容
6.基本と例外の練習
7.習得を確認する基準
8.助言の記録と再練習の方法
9.実務へ進む条件と確認体制
10.学習記録と計画の見直し方法

記録にない能力や経験を推測しないでください。
未確認と未習得を区別してください。
正式な基準を作り足さないでください。
説明、練習、独力での実施、担当範囲の決定を区別してください。
期間が不明な場合は、設定に必要な材料を示してください。

34.まとめと次回予告

仕事の学習計画は、何を学ぶかに加えて、どの行動を練習し、何を見て習得を確認するかを整理すると使いやすくなります。

現在の状態を確かめ、説明と練習を用意し、結果に合わせて次の内容を調整しましょう。

今回の実践では、一つの仕事について、「できるようになりたい行動」「練習すること」「習得を確認する方法」を書いてみてください。

次回【第89回】は、「ChatGPTを使って仕事の説明と教え方を改善する方法|相手の理解・つまずく箇所・伝え直す内容を整理する実践講座」です。

説明した内容と、相手が理解して行えた内容を確かめ、伝え方を改善する方法を学びます。

それでは、また次回。ソラ先生でした。

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