「確認してください」で、何を確認するのか
仕事をしていると、「確認してください」という言葉をよく使います。
注文内容を確認する。図面を確認する。納期を確認する。完成した製品を確認する。
どれも日常的な仕事です。
しかし、同じ「確認」という言葉でも、何を確かめるのかは仕事によって異なります。
例えば、営業事務の仕事で、お客様から注文書が届いたとします。
「注文内容を確認してください」と言われたとき、何を確認すればよいのでしょうか。
品名や数量が合っているか。
図面番号や改訂番号に間違いがないか。
希望納期はいつなのか。
注文内容と見積りの条件が一致しているか。
一つの注文書でも、確認することはいくつもあります。
仕事に慣れている人なら、これまでの経験から必要な項目を考えられるかもしれません。
しかし、初めて担当する人には、何をどこまで確認すればよいのか分からない場合があります。
そんなとき、単に「よく確認して」と伝えるだけでは十分ではありません。
何を確認するのか。
なぜ確認する必要があるのか。
分からないところがあれば、誰に相談するのか。
そこまで伝えることで、仕事の進め方が具体的になります。
製造現場でも同じです。
「寸法を確認してください」と言われた場合、どの寸法を、どの測定器で、どのタイミングで測定するのかによって作業は変わります。
図面に指定された公差を確認する必要もあります。
材質や形状によっては、測定方法そのものを考えなければならないこともあります。
最初からすべてを覚えるのは簡単ではありません。
しかし、一つずつ経験しながら、確認する理由を理解していけば、少しずつ自分で考えられるようになります。
また、教える側にとっても、相手がどこまで理解しているのかを知ることが大切です。
説明したから理解しているはずだと思っていても、実際に仕事を進めると認識が違っていることがあります。
そんなときは、なぜ違いが生まれたのかを考える必要があります。
教わる人だけに原因を求めるのではなく、伝え方や確認方法を見直すことも大切です。
仕事の中で使う言葉は、短く便利なものが多くあります。
しかし、便利な言葉ほど、意味を省略してしまうこともあります。
(株)アリスでは、営業事務、製造、仕上げ、検査など、それぞれの仕事が次の工程につながっています。
自分の仕事で何を確認する必要があるのかを理解することは、次の人が安心して仕事を進めることにもつながります。
小さな確認を大切にする。
分からないことは、そのままにしない。
そうした一つひとつの積み重ねが、仕事を覚えることにも、ものづくりの品質を支えることにもつながっていくと考えています。