ChatGPTソラ先生と学ぶ!初心者のためのAI入門講座【第15回】ChatGPTのカスタム指示とは?自分好みの回答に設定する方法と実践例
こんにちは、ソラ先生です。
前回は、ChatGPTのプライバシー設定やメモリ、アカウントの安全対策について学びました。
今回は、ChatGPTをもっと自分に合った使い方にするための「カスタム指示」を紹介します。
ChatGPTを使っていて、こんな経験はありませんか?
「もっと短く答えてほしい」
「難しい専門用語を使わないでほしい」
「仕事の相談では、結論だけでなく理由も教えてほしい」
「毎回同じ説明をするのが面倒」
実は、ChatGPTには、こうした希望をあらかじめ設定できる機能があります。
それがカスタム指示です。
今回は、設定方法から具体的な活用例、思いどおりに動かないときの対処方法まで学んでいきましょう。
1.カスタム指示とは何でしょうか?
カスタム指示とは、ChatGPTに対して、回答するときに考慮してほしいことをあらかじめ伝えておく機能です。
例えば、通常のチャットで毎回、
「初心者にも分かるように説明してください」
と入力しているとします。
この希望をカスタム指示に設定しておけば、毎回同じ文章を入力する手間を減らせます。
ほかにも、
「最初に結論を説明してください」
「回答はできるだけ簡潔にしてください」
「不明な情報は推測せず、確認してください」
といった希望を設定できます。
カスタム指示は、ChatGPTの回答の方向性を調整するための機能です。
ただし、設定すれば必ず指示どおりに回答するというものではありません。
内容によっては指示を守れなかったり、別の条件が優先されたりすることもあります。
2.カスタム指示は無料版でも使えるの?
はい。カスタム指示は無料版でも利用できます。
OpenAIの公式案内では、Web版、デスクトップ版、iPhone、Androidで利用できると説明されています。
有料プランを契約する必要はありません。
ただし、設定できる文字数にはプランによる違いがあります。
長い指示を何でも書き込むのではなく、普段の利用で特に大切にしたい条件を整理することをおすすめします。
3.パソコンでカスタム指示を設定する方法
今回は、パソコンのブラウザ版ChatGPTを使って説明します。
ステップ① ChatGPTを開く
公式サイトにアクセスします。
自分のアカウントでログインしてください。
ステップ② 設定を開く
プロフィールアイコンを選択して「設定」を開きます。
ステップ③ パーソナライズを開く
設定画面にある「パーソナライズ」を選択してください。
パーソナライズには、ChatGPTの回答スタイルやメモリなど、利用者に合わせた機能がまとめられています。
ステップ④ カスタム指示を開く
「カスタム指示」の項目を選択します。
「カスタマイズを有効にする」がオフになっている場合は、オンにしてください。
ステップ⑤ 希望する指示を入力する
表示された入力欄に、ChatGPTへの希望を書き込みます。
例えば、
「回答は日本語でお願いします。初心者にも分かる言葉を使い、操作方法は一つずつ説明してください。分からないことは推測せず、確認してください。」
という文章です。
入力が終わったら、画面に保存操作が表示されている場合は、その案内に従ってください。
これで基本的な設定は完了です。
4.スマートフォンで設定する方法
iPhoneやAndroidのChatGPTアプリでも、カスタム指示を設定できます。
基本的な操作は次のとおりです。
① ChatGPTアプリを開きます。
② プロフィールアイコンから「設定」を開きます。
③ 「ChatGPTをカスタマイズ」を選択します。
④ 「カスタマイズを有効にする」をオンにします。
⑤ カスタム指示の欄に希望する内容を入力します。
画面の配置や表示名は、アプリの更新によって変わることがあります。
パソコンとスマートフォンで同じアカウントを利用している場合、設定した内容はそのアカウントに反映されます。
5.初心者におすすめのカスタム指示
最初から長い文章を設定する必要はありません。
まずは、次のような内容から試してみましょう。
初心者向けの設定例
「私はChatGPTの初心者です。回答は日本語で、専門用語をできるだけ使わずに説明してください。操作方法を教えるときは、一度にたくさんの手順を示さず、一つずつ説明してください。分からないことがあれば質問してください。」
この設定では、分かりやすさと操作の進め方を重視しています。
例えば、Excelの使い方を質問した場合も、一度に多くの機能を紹介するのではなく、順番に教えてもらうことを目指します。
もちろん、実際の回答が希望と違う場合もあります。
そのときは、会話の中で追加の指示を出しましょう。
6.仕事で使う人におすすめのカスタム指示
仕事でChatGPTを利用する場合は、回答の正確性や確認方法を重視した設定が役立ちます。
例えば、次のような文章です。
ビジネス向けの設定例
「仕事に関する質問では、事実と推測を区別してください。重要な情報は根拠を示してください。確認できないことを断定しないでください。結論だけでなく、判断した理由も簡潔に説明してください。情報が不足している場合は、必要なことを確認してください。」
このように設定すると、仕事の相談で求める回答の方向性を伝えられます。
ただし、指示を設定しても、ChatGPTがすべての誤りを防げるわけではありません。
特に技術仕様、法律、契約条件、金額などについては、公式資料や実際のデータを確認する必要があります。
7.文章作成に使う人におすすめのカスタム指示
ChatGPTをメールやブログ、案内文などの作成に利用する方には、文章の書き方に関する指示も便利です。
文章作成向けの設定例
「文章は自然な日本語で作成してください。大げさな宣伝表現を避け、読み手に伝わる具体的な文章を心がけてください。元の文章にない事実を勝手に追加しないでください。修正を依頼した場合は、元の意味を大切にしてください。」
例えば、取引先へのメールを修正してもらう場合、丁寧さを保ちながら、必要以上に大げさな表現を避ける方向で回答を調整できます。
ただし、文章の目的によって最適な表現は変わります。
普段は簡潔な文章を希望していても、詳しい説明が必要な場合は、その都度伝えることが大切です。
8.カスタム指示とメモリは何が違うの?
前回学んだメモリと、今回のカスタム指示は似ているようで役割が異なります。
カスタム指示
利用者が、ChatGPTに守ってほしい回答方針などを自分で設定する機能です。
メモリ
過去の会話などから、利用者に関する情報や好みを今後の回答に活用する機能です。
例えば、
「回答は短くしてください」
という希望を自分で設定するのがカスタム指示です。
一方、過去の会話を通じて、短い説明を好むことなどをChatGPTが把握し、回答に反映するのがメモリの働きです。
どちらも回答を自分に合わせるための機能ですが、情報の設定方法や管理方法が異なります。
9.設定したのに指示を守ってくれないときは?
ここは、ソラ先生から特にお伝えしたい内容です。
カスタム指示を設定しても、ChatGPTが希望どおりに動かないことがあります。
例えば、
「回答は簡潔にしてください」
と設定しているのに、長い文章が返ってくる場合です。
そんなときは、次の順番で確認しましょう。
① 設定が有効になっているか確認する
カスタマイズがオンになっているか確認してください。
② 指示の内容を確認する
「詳しく説明してください」と「必ず短くしてください」など、指示同士が矛盾していないか確認します。
③ 今回の会話で具体的に伝える
「今回は200文字以内で回答してください」
といった具体的な条件を追加します。
④ 指示を整理し直す
長い指示をたくさん書くと、条件同士が重複したり矛盾したりする場合があります。
重要な条件を優先し、文章を整理してみましょう。
⑤ 実際に改善したか確認する
設定を変更したら、同じような質問をして回答を比較します。
それでも改善しない場合は、カスタム指示だけで解決しようとせず、作業を小さく分けるなど別の方法も検討しましょう。
AIが指示を守らなかったときは、謝罪を受け取って終わりではなく、実際の回答が改善したかを確認することが大切です。
10.カスタム指示を変更・停止する方法
カスタム指示は、一度設定したら変更できないものではありません。
利用目的が変われば、内容を編集できます。
また、カスタマイズをオフにして、一時的に利用を停止することもできます。
パソコンの場合は「設定」から「パーソナライズ」を開き、カスタム指示の設定を確認します。
「カスタマイズを有効にする」をオフにすると、設定した指示を回答に適用しない状態にできます。
現在のOpenAIの案内では、設定変更は既存のチャットを含めて適用されます。
ただし、以前に作成された回答の文章が、自動的に書き換わるわけではありません。
カスタム指示に、パスワードや秘密情報などを記載しないようにも注意しましょう。
11.今日のミニレッスン
今回は、自分専用のカスタム指示を設定して、回答の変化を確認する練習です。
ステップ①
ChatGPTで新しいチャットを開いて、次の質問を入力してください。
「Excelの基本操作について教えてください」
回答の長さや説明方法を確認します。
ステップ②
設定画面を開き、「パーソナライズ」からカスタム指示を開きます。
次の文章を入力してみましょう。
「初心者にも分かる日本語で説明してください。操作方法は一つずつ教えてください。最初に結論を簡潔に説明してください。」
ステップ③
カスタマイズが有効になっていることを確認してください。
ステップ④
新しいチャットを開き、もう一度同じ質問を入力します。
「Excelの基本操作について教えてください」
ステップ⑤
最初の回答と比較してみましょう。
文章の長さは変わりましたか?
説明の順番は分かりやすくなりましたか?
自分が希望する回答に近づきましたか?
必ず変化するとは限りませんが、カスタム指示が回答にどのような影響を与えるのかを確認できます。
ソラ先生からひとこと
ChatGPTは、同じサービスでも使い方によって、さまざまな役割を担うことができます。
勉強するときには先生役。
文章を考えるときには編集者役。
仕事の問題を整理するときには相談相手。
カスタム指示は、そうした役割を自分に合わせて調整するための便利な機能です。
ただし、指示を書くだけで完璧なAIになるわけではありません。
実際に使い、回答を確認し、必要なら設定を修正する。
この繰り返しが重要です。
自分に合ったAIは、一度の設定で完成するものではなく、使いながら少しずつ改善していくものです。
次回【第16回】は「ChatGPTのメモリ機能を使いこなそう|覚えてほしい情報・確認・変更・削除の方法」です。
カスタム指示との違いを踏まえながら、メモリを実際に管理する方法を学びましょう。