PEEK(ピーク)の精密加工。高機能樹脂に求められる品質。
PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)は、スーパーエンジニアリングプラスチックに分類される高機能樹脂です。
耐熱性、機械的強度、耐薬品性などの特性を持ち、厳しい使用環境が求められる工業部品にも採用されています。
一般的なプラスチック材料では対応が難しい用途において、選択肢となる材料の一つです。
しかし、高機能な材料だからこそ、部品を製作する際には、その特性を理解することが重要になります。
PEEKを切削加工する意味
PEEK製部品には、成形によって製作されるものもあれば、ブロック材や丸棒材から切削加工するものもあります。
切削加工は、金型を製作せずに形状をつくることができるため、試作品や少量生産、特殊形状の部品などに適した方法です。
研究開発段階では、設計変更が繰り返されることがあります。
そのような場合、材料から直接削り出す方法であれば、設計変更に応じた製作方法を検討しやすくなります。
ただし、PEEKは一般的な樹脂に比べて材料費が高くなる傾向があります。
そのため、加工方法だけでなく、材料の取り方や工程を考えることも重要です。
高精度な加工に必要なこと
PEEKは優れた機械的特性を持っていますが、金属と同じ加工条件で扱えばよいわけではありません。
樹脂特有の熱膨張や加工時の変形、固定方法などについて考慮する必要があります。
特に薄肉形状や細長い部品では、加工中に加わる力によって変形が生じる可能性があります。
また、加工後の寸法測定では、材料の温度や測定環境にも注意が必要になる場合があります。
そのため、工具や加工条件、加工工程、測定方法を組み合わせて検討することが大切です。
高価な材料を、必要な性能へつなげる
(株)アリスでは、PEEKをはじめとする高機能樹脂の精密切削加工に取り組んでいます。
お客様がPEEKを選択する背景には、耐熱性や強度、耐薬品性など、何らかの目的があります。
その目的を理解せず、単に指定された形状に加工するだけでは、材料の価値を十分に活かせない場合があります。
使用する環境、必要な精度、製作数量などを確認し、適切な加工方法を考える。
そして、必要な品質を実現しながら、材料や工程の無駄もできる限り抑える。
高機能樹脂の加工には、材料の性能を理解し、それを部品の品質につなげる技術が求められます。
(株)アリスは、研究開発から生産現場まで、PEEKの特性を活かしたものづくりを支えています。