アルミダイカスト用合金を削り出す。ADC12やZDCの精密加工。
ADC12やZDCといった合金は、ダイカスト製品に使用される材料として知られています。
ダイカストは、溶融した金属を金型に圧入して成形する製造方法で、同じ形状の部品を繰り返し生産する用途に広く利用されています。
一方、研究開発や試作の段階では、量産用の金型を製作する前に、部品の形状や機能を確認したい場合があります。
そんなときに検討される方法の一つが、金属のブロック材などから部品を切削加工する方法です。
(株)アリスでは、ADC12やZDCなどのダイカスト用材料についても、素材からの精密切削加工に取り組んでいます。
金型を使わない試作という選択肢
新しい部品を開発する段階では、設計変更が発生することがあります。
最初の形状で機能を確認し、問題が見つかれば寸法や構造を見直す。
そのような段階で量産用の金型を製作すると、設計変更に伴って金型の修正が必要になる場合があります。
切削加工であれば、金型を使用せず、CADデータをもとに部品を製作できるため、少量の試作や形状確認に適した方法となる場合があります。
ただし、ダイカスト製品と切削加工品では、同じ合金系の材料であっても、製造方法による組織や機械的性質の違いが生じる可能性があります。
そのため、試作品で何を評価したいのかを確認することが重要です。
寸法や組立性を確認するための試作なのか。
実際の使用条件に近い性能を確認したいのか。
その目的によって、製作方法の適否は変わります。
ADC12とZDCの違い
ADC12はアルミニウム合金ダイカストに用いられる代表的な材質です。
一方、ZDCは亜鉛合金ダイカストに用いられる材質群を表す名称で、具体的なグレードの確認が必要です。
材料の種類によって、密度や機械的特性、加工特性などが異なります。
切削加工では、その違いを踏まえて加工条件や工具を選定する必要があります。
また、材料の調達形態や品質についても確認が必要です。
試作と量産の間をつなぐ
(株)アリスが大切にしているのは、指定された材料を削ることだけではありません。
開発のどの段階で、どのような確認を行いたいのかを理解することです。
切削加工によって形状を確認し、必要に応じて設計を見直し、その結果を次の開発段階へつなげていく。
切削加工は、量産技術へ進む前の検討を支える方法にもなります。
(株)アリスは、こうした研究開発段階のものづくりにも対応しています。