古い設備でも、部品をつくれば使い続けられる
生産設備は、長く使われるものがあります。
導入してから何年もたっている。
メーカーの標準部品が手に入りにくくなった。
すでに生産終了になっている。
図面が残っていない。
そんな設備でも、現場では今も必要とされていることがあります。
設備そのものはまだ使える。
けれど、一つの部品が摩耗した。
割れた。
変形した。
動きが悪くなった。
その部品が原因で、設備全体が使えなくなってしまうことがあります。
こうしたとき、交換部品を新しく製作することで、設備を使い続けられる場合があります。
ただし、古い部品をそのまま測って同じ形につくればいいとは限りません。
長年使われた部品は、摩耗しています。
削れている。
穴が広がっている。
角が丸くなっている。
熱や荷重によって変形していることもあります。
そのため、現在の形だけを見て元の寸法を判断するのは難しい場合があります。
周辺の部品を見る。
設備に取り付けた状態を見る。
どこが当たっているのか確認する。
どの方向に力がかかっているのか考える。
使用している人から話を聞く。
そうしながら、本来どんな形だったのかを考えていきます。
場合によっては、まったく同じものを復元するより、現在の使い方に合わせて少し改善した方がよいこともあります。
摩耗しやすい部分の形を変える。
交換しやすい構造にする。
材質を見直す。
部品を分割する。
もちろん、設備全体との関係を確認した上で判断する必要があります。
プラスチック加工では、古い設備に使われている樹脂部品の製作を依頼されることがあります。
ガイド。
ローラー。
スペーサー。
絶縁部品。
摺動部品。
カバー。
さまざまな用途があります。
元の材質が分からないこともあります。
その場合は、どんな環境で使われているのかを確認します。
温度。
荷重。
摩擦。
薬品。
速度。
使用頻度。
条件を一つずつ見ながら、必要な材料や加工方法を考えます。
(株)アリスでは、新しい設備をつくる仕事だけがものづくりだとは考えていません。
今ある設備を、できるだけ長く使う。
必要な部品をつくる。
現場を止めない。
それも、ものづくりの大切な役割です。
古い設備だからできないと決めるのではなく、今あるものを見て、どうすれば使い続けられるかを考える。
一つの交換部品が、その設備の次の時間を支えることがあります。