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祭りは、昔の「地域会議」でもあったのか

2014.09.09

人が大勢集まるのは、昔なら簡単なことではありません。

隣の村まで歩く。

山を越える。

船で来る。

仕事も休む。

それでも祭りの日には集まる。

ならば、その日に祭祀だけをして帰ったのでしょうか。

私はそうは思いません。

せっかく人が集まる。

なら話をするでしょう。

今年の作物はどうだった。

向こうの川が増水した。

あの峠で争いがあった。

塩が不足している。

隣の集落と婚姻を結びたい。

来年は水路を直そう。

そういう話もしたはずです。

つまり祭りは、宗教だけでなく情報交換の場だった可能性があります。

現在でも地域の祭りへ行けば、久しぶりに会う人がいます。

「あの人元気?」

「あそこの家の息子が帰ってきた」

そんな話が飛び交います。

人間は昔も同じでしょう。

祭りが地域社会をまとめるのは、神様の力だけではありません。

普段会わない人間が定期的に顔を合わせるからです。

そこで関係を作り直す。

仲直りする。

新しい約束をする。

情報を持ち帰る。

そう考えると、祭祀を管理する人が地域で大きな力を持つ理由も分かります。

人が集まる場所を管理する者は、情報が集まる場所も管理することになるからです。

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