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食料を持つ者が、武力より強いことがある

2014.08.27

戦争の話になると、武器や兵士の数を考えます。

でも大軍ほど大量の食料が必要です。

一日だけなら何とかなる。

一か月、二か月と遠征するなら、話が変わります。

米を運ぶ。

水を確保する。

馬の餌も必要です。

病人も出ます。

荷物を運ぶ人も必要になる。

だから軍隊は、単なる戦闘集団ではありません。巨大な物流組織です。

そして敵側が正面から戦わなくても、食料を断つことができれば軍は弱ります。

橋を落とす。

船を使えなくする。

食料を運ばせない。

水場を押さえる。

道を知っている地域側には、そういう戦い方ができます。

アテルイたちのように、自分たちの土地で朝廷軍と戦った人々を見る時も、
単に「戦闘能力が高かった」で終わらせると足りません。

地形を知っている。

川を知っている。

馬を使える。

どこで食料を得られるか知っている。

いつ雨が増えるか知っている。

それ全部が戦力です。

逆に遠征軍は、兵士の数が多いほど食料が必要になる。

大軍であることが弱点になることさえあります。

歴史の戦争は、剣を交える前から始まっています。

誰が食料を持っているか。

誰が道を知っているか。

そこが勝敗を決めることもあります。

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