鎧をつけすぎると、人は動けなくなる
2014.01.24
傷つかないようにする。
失敗しないようにする。
弱く見られないようにする。
嫌われないようにする。
人は少しずつ、自分に鎧をつけていきます。
最初は一枚だけ。
でも怖いことが増えるたびに、もう一枚。
さらにもう一枚。
そうやって守りを固めていく。
確かに、傷つきにくくはなる。
でも同時に、
動けなくなる。
人に近づけない。
助けを求められない。
失敗できない。
新しいことができない。
本音も言えない。
最後には、
「どう生きるか」より「どう傷つかないか」
ばかりを考えるようになる。
私は、鎧の怖さはここにあると思っています。
守るためにつけたものが、いつの間にか自分を縛る。
そして人は、
前へ進むより、
ただ守るだけになる。
昔の共同体では、今より人との距離が近かった。
困っているのが見えた。
失敗も隠しにくかった。
泣いている日も、怒っている日も、誰かが知っていた。
だから、完璧な鎧を着続ける必要がなかった。
弱いところが見えても、次の日にはまた一緒に暮らす。
失敗しても、また仕事をする。
助けてもらったら、今度は自分が助ける。
鎧が薄くても、生きていけた。
私は、人が本当に強くなるのは、鎧を増やした時ではないと思っています。
鎧を少し脱いでも大丈夫だと思えた時です。
「分からない」
「失敗した」
「助けて」
そう言っても、自分の価値はなくならない。
むしろ、そこから人とのつながりが始まる。
守ることは必要です。
でも守ることだけになったら、人は前へ進めない。
鎧は身を守る。
でも、鎧をつけすぎると人生まで守りに入る。
だから時には、少し脱いだ方がいい。
人は、身軽になった時にまた動き出せる。
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