日本人は、なぜ外から来た文化をそのまま真似しなかったのか
日本は、昔からたくさんの文化を外から受け入れてきました。
稲作。
金属加工。
文字。
仏教。
建築。
織物。
さまざまな技術や考え方が入ってきた。
でも、日本人はそれをそのまま使い続けたわけではありません。
私は、ここが日本文化の面白いところだと思っています。
新しいものが入ってくる。
まず使ってみる。
でも、そのままでは日本の気候や暮らしに合わないこともある。
湿気が多い。
雨も多い。
地震もある。
山も多い。
使える材料も違う。
だから少しずつ変える。
形を変える。
材料を変える。
使い方を変える。
そして、自分たちの暮らしに合う形へ持っていく。
つまり、
真似するのではなく、取り入れて作り直す。
これが日本人のやり方だった。
文化も同じです。
仏教が入ってきても、それまでの神様を捨てない。
漢字が入ってきても、そのままではなく、かなを生み出す。
建築も、衣服も、食べ物も、日本の風土や生活に合わせて変えていく。
私は、これを単なる模倣とは思いません。
日本化する力。
もっと言えば、
進化させる力
だったと思っています。
新しいものを拒まない。
でも、全部を飲み込まれもしない。
いったん受け入れて、自分たちに合う形へ変える。
これは、とても柔らかい文化です。
そしてこの柔らかさも、古い共同体の考え方とつながっている。
違うものを排除しない。
一緒に置く。
使えるところを使う。
合わないところは変える。
私は、日本が長い時間、外の文化を取り入れながら日本らしさを失わなかった理由は、
ここにあると思っています。
受け入れる。
混ぜる。
変える。
そして自分たちのものにする。
それが、日本人の文化の作り方だったのだと思います。