求人原稿をAIと考える。会社をよく見せるより大切なこと
会社が人を募集するとき、どのような情報を伝えればよいのでしょうか。
給与や休日、勤務時間、仕事内容など、必要な情報はいくつもあります。
それと同時に、実際にどのような仕事をする会社なのかを理解してもらうことも大切だと思います。
(株)アリスでは、ChatGPTと一緒に採用に関する文章やホームページの構成を検討してきました。
営業事務、製造スタッフ、機械加工技術者。
それぞれ仕事内容も、必要な知識や経験も違います。
例えば、営業事務の仕事。
電話対応や書類作成だけではありません。
お客様から届いた注文内容を確認し、見積書や納品書を作成し、製造担当者や協力会社と情報をつないでいく仕事です。
図面番号や材質、数量、納期など、正確に確認しなければならないこともあります。
一方、製造スタッフの仕事では、材料の準備、機械加工、仕上げ、寸法測定、検査などに関わります。
材料や製品の形状によって、注意する内容が変わる場合もあります。
機械加工技術者には、図面を理解し、加工方法を考え、工具や加工条件を選ぶ判断力が求められます。
同じ製造業でも、それぞれの役割があります。
こうした仕事を求人原稿にまとめるとき、AIは文章を整理する手助けになります。
しかし、読みやすい文章ができたからといって、その内容が正しいとは限りません。
例えば、未経験の人に興味を持ってもらいたいからといって、「誰でも簡単にできる仕事」と書くことは適切ではないと思います。
実際の仕事には、覚えることも、難しいこともあるからです。
一方で、最初から何でもできなければならないように書くことも、実態とは違います。
最初は基本的な仕事から覚え、経験を積み重ねることで、少しずつできることが増えていきます。
その過程を正確に伝えることが大切です。
また、会社の雰囲気を伝えようとして、「アットホームな職場」「働きやすい会社」といった言葉を並べても、具体的な仕事の姿は見えません。
分からないときに、誰に確認するのか。
どのような仕事から覚えていくのか。
経験を積むと、どんな仕事を任されるようになるのか。
こうした内容の方が、働くことを考えている人には役立つと思います。
(株)アリスは、小さな製造業です。
だからこそ、一人ひとりの仕事が、会社全体の仕事とどのようにつながっているのかが見えやすい面もあります。
AIを活用して求人原稿を考えることは、会社を魅力的に見せる言葉を探すことではありません。
実際の仕事を整理し、働くことを考えている人に、必要な情報を正しく伝えることです。
応募する人にとっても、会社にとっても、入社前に仕事への理解を深めることには意味があります。
(株)アリスがどのような会社なのかを知り、自分に合うかどうかを判断してもらう。
そのための情報を、これからも丁寧に伝えていきたいと思っています。