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なぜ日本では、違う神様を一緒に祀れたのか

2013.10.22

日本には、とても不思議なところがあります。

山の神様がいる。

海の神様がいる。

田んぼの神様がいる。

土地の神様がいる。

先祖も祀る。

そこへ後から仏教が入ってきても、それまでの神様を捨てなかった。

私は、ここにも古い日本の考え方が残っていると思っています。

もともと日本では、

「一つだけが正しい」

という考え方が強くなかった。

山で暮らす人には山の神様がいる。

海で暮らす人には海の神様がいる。

農業をする人には水や太陽が大切になる。

生活が違えば、大切にするものも違う。

それでよかった。

自分たちの神様がいるからといって、隣の地域の神様を否定する必要はない。

むしろ、

「あなたたちには、それが大切なんですね」

で済む。

このおおらかさが、日本の信仰の土台だったのだと思います。

だから新しい神様や宗教が入ってきても、

「どちらか一つを選ばなければならない」

とは考えなかった。

昔からいる神様も大切にする。

新しく入ってきた仏様も大切にする。

必要なら一緒に祀る。

そこから神仏習合のような、日本独特の形も生まれていった。

私は、この考え方は宗教だけの話ではないと思っています。

外から来た人。

新しい技術。

違う文化。

違う考え方。

それらを、

古いものを捨てて入れ替えるのではなく、その上に重ねていく。

これが日本の得意なやり方だった。

縄文から続く自然への信仰がある。

その上に農耕の祭祀が重なる。

さらに大陸から新しい宗教や文化が入る。

でも下の層は消えない。

日本文化は、何度も塗り替えられたのではなく、

何層にも積み重なってできている。

だから日本では、違う神様を一緒に祀ることができた。

違うから排除するのではない。

違うまま、一緒に置いておく。

私は、そこにも日本の「和」の原点があると思っています。

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