アルミ薄肉部品で加工後にソリが発生する理由
2026.04.28
アルミ部品では、軽量化や製品構造上の理由から薄肉形状が求められることがあります。
しかし、材料を薄くするほど切削加工は難しくなります。
厚いブロック材の状態では十分な剛性があっても、材料を削り進めて薄肉になると、工具から受ける切削抵抗によってワークが変形しやすくなります。
また、大きな材料から一部だけを残して削り出す形状では、内部応力のバランスが変化し、加工後にソリが発生することがあります。
工作機械上ではクランプによって固定されているため、加工終了時には平らに見える場合があります。
しかし固定を解除すると、それまで抑えられていた変形が現れることがあります。
そのため薄肉アルミ加工では、最終形状だけではなく、そこへ至る加工順序を考える必要があります。
荒加工で一度に薄くするのではなく、必要な肉厚を残しながら徐々に形状を作る。
表裏を加工する製品であれば、材料除去量のバランスを考える。
固定方法についても、必要以上のクランプ力を加えない。
こうした判断が重要になります。
工具条件も同じです。
加工時間を短縮するため切込み量を大きくすると、切削抵抗が増えて薄肉部へ負担をかける可能性があります。
一方、工具が擦るような条件では発熱が増えます。
(株)アリスでは、アルミの薄肉部品を製作する際、製品形状、固定方法、工具条件、加工順序を一体として考えます。
薄肉加工は「薄く削る技術」だけではありません。
最後に固定を解除した状態で、必要な形状と寸法を維持できるよう工程を作ることが重要です。
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