ガラス繊維入りPBTの切削加工で加工面と工具をどう考えるか
2026.04.19
PBTには、強度や剛性を高めるためにガラス繊維を配合したグレードがあります。
射出成形部品として使用されることが多い材料ですが、開発段階で試作や評価を行うため、切削加工で部品を製作することがあります。
ガラス繊維入りPBTを加工するときに注意したいのが、工具摩耗と加工面です。
一般的なプラスチック樹脂と比較して、ガラス繊維を含む材料は工具への負担が大きくなります。
新品工具では良好に加工できていても、加工数量が増えると刃先が摩耗し、切削状態が徐々に変化することがあります。
その結果、寸法だけではなく、エッジ部分や加工面の状態にも変化が現れる可能性があります。
特に試作部品では、外観確認や嵌合確認に使用される場合があるため、寸法だけを見て品質を判断できないケースがあります。
また、細い工具や深い加工では工具剛性も重要になります。
工具径を細くすれば細かな形状を加工できますが、突き出し量が長くなれば工具がたわみやすくなります。
そこにガラス繊維入り材料特有の切削抵抗が加わるため、形状によって加工条件を変える必要があります。
(株)アリスでは、PBTという材料名称だけではなく、ガラス繊維の有無や製品形状を確認して加工方法を検討しています。
加工条件を一度決めれば終わりではありません。
工具状態、加工数量、要求精度に応じて条件を管理することが、ガラス繊維入りPBTを安定して加工するために重要です。
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