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PEEK切削加工で寸法精度を安定させるために考えること

2026.04.12

PEEKは、耐熱性、耐薬品性、機械的強度などに優れた高機能プラスチック樹脂です。半導体製造装置、研究設備、産業機械など、高い性能を求められる部品に使用されています。

一方、材料そのものの性能が高いからといって、切削加工で簡単に高精度部品が製作できるわけではありません。

PEEKの精密切削加工で重要になる一つが、加工中の熱と材料の状態です。

CNCマシニングセンタで加工すると、工具と材料の接触によって切削熱が発生します。温度が上がれば材料や工具はわずかに膨張するため、その状態で最終寸法まで仕上げると、常温に戻った後に寸法が変化する可能性があります。

特に公差の厳しい部品では、加工直後の寸法だけを見て判断することはできません。

また、材料を大きく削り取る形状では、素材内部に残っていた応力のバランスが変わり、加工途中や固定を解除した後にソリが発生することがあります。

そこで、荒加工と仕上げ加工を分け、必要な仕上げ代を残しながら材料の状態を確認することが重要になります。

回転数、送り、切込み量についても、単純に高速加工すれば良いわけではありません。発熱を抑えながら工具が適切に切削できる条件を探します。

製品形状によっては、加工方向や固定方法を変更した方が安定する場合もあります。

(株)アリスでは、PEEKを高性能材料として扱うだけではなく、製品形状、肉厚、要求精度を確認しながら加工工程を組み立てています。

PEEKの精密切削加工では、「機械がどこまで正確に動くか」だけではなく、加工中に材料がどのように変化するのかを予測することが重要です。

最終的な寸法が安定する状態まで考えて加工することが、高精度なPEEK部品を製作するための基本になります。

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