続けることも、技術の一つ。
技術は、一日で身につくものではありません。
機械の使い方を覚える。
図面を読む。
測定する。
加工方法を考える。
最初は分からなかったことも、何度も経験することで少しずつできるようになります。
でも、仕事を続けていると、もう一つ難しいことが見えてきます。
それは、できるようになったことを、きちんと続けることです。
昨日は確認できていたのに、忙しい今日は確認を省いてしまう。
慣れてきたことで、「たぶん大丈夫」と進めてしまう。
以前うまくいった方法だからと、条件が違う仕事にもそのまま使ってしまう。
仕事に慣れることは大切ですが、慣れたときほど注意が必要になることもあります。
(株)アリスでは、続けるということを、ただ同じことを繰り返すことだとは考えていません。
今日も必要な確認をする。
昨日うまくいかなかったことは、方法を変えてみる。
新しく分かったことは、次の仕事に使う。
もっと良い方法があれば、少しずつ取り入れる。
そうして、仕事の質を保ちながら続けていくことが大切です。
例えば、寸法を測ること自体は一度覚えればできます。
でも、
「どこを測るのか。」
「いつ測るのか。」
「いつもと違う変化はないか。」
まで考えながら続けることで、測定は単なる作業ではなくなります。
仕上げやバリ取りでも同じです。
何度も経験することで作業は速くなります。
その一方で、慣れているからこそ見落とさない。
材料や形状が変われば、やり方も変える。
そうした積み重ねが、安定した品質につながります。
経験とは、ただ長く仕事をしてきた時間ではありません。
一つの仕事から何かを覚え、それを次の仕事で使ってきた時間です。
昨日より一つ知っている。
以前より一つ気づける。
前より少し早く判断できる。
そうした小さな変化が積み重なることで、数年後には大きな違いになります。
会社も同じです。
一度だけ良い製品をつくることよりも、次の仕事でも、その次の仕事でも、必要な品質にきちんと応える。
問題があれば改善し、その経験を次へ残す。
それを続けることで、少しずつ会社としてできることも増えていきます。
(株)アリスが目指しているのは、一度だけ良い仕事をする会社ではありません。
いつ相談していただいても、その仕事にきちんと向き合える会社です。
特別なことを一度するより、必要なことを毎日続ける。
そして、同じ場所に止まるのではなく、少しずつ良くしていく。
続けることも、ものづくりを支える大切な技術の一つです。