同じ作業でも、見るところが少しずつ変わってくる。
仕事を覚えたばかりのころは、目の前の作業を終わらせることで精一杯になると思います。
それは普通のことです。
仕上げ加工なら、まず教わった通りにバリを取る。
営業事務なら、間違えないように注文内容を入力する。
機械加工なら、決められた手順を確認しながら進める。
最初は、それだけで十分です。
でも同じ仕事を何度か経験していると、不思議と見るところが少しずつ変わってきます。
仕上げなら、
「ここは傷がつきやすい」
「このバリはいつもと少し違う」
と気づくようになります。
営業事務なら、
「この納期は一度確認したほうがよさそう」
「この変更内容は製造にも早く伝えたほうがいい」
と思える場面が出てきます。
機械加工の経験者なら、図面を見たときに、
「この部分は加工すると動きそうだ」
「こちらから加工したほうが安定しそうだ」
と、これまでの経験から考えられることがあります。
作業そのものは同じでも、見えているものが変わっています。
私は、それが仕事を覚えていくということの一つだと思っています。
(株)アリスでは、「なぜこの作業をするのか」を最初から難しく考えてほしいとは思っていません。
まずはやってみる。
繰り返してみる。
少し慣れてきたら、その仕事の前後を見る。
すると、
「だから、この確認が必要だったんだ」
「次の人のために、ここまでやっておいたほうがいいんだ」
と分かってくることがあります。
同じ一時間でも、ただ終わらせることだけを考えていた頃と、周囲まで少し見えるようになった頃では、経験として残るものが違ってきます。
私は、特別なことを考える必要はないと思っています。
昨日より一つ気づく。
昨日より少し考えてみる。
その小さな変化を繰り返していけば、同じ仕事の中から学べることも増えていく。
(株)アリスでは、そうした日々の変化を大切にしています。