図面の先にある「本当に望んでいること」を考える
ものづくりのご相談をいただいたとき、図面や3Dデータには製作する形状が示されています。
しかし、お客様が本当に必要としているものは、必ずしも「その図面通りの部品を作ること」だけではありません。
試作品であれば、形状を確認したいのかもしれません。
透明モデルであれば、内部の動きや流れを観察することが目的かもしれません。
生産設備の治具であれば、現場で起きている問題を解決することが最終的な目的です。
(株)アリスでは、ご相談いただいた内容について「何を作るか」と同じくらい、「何のために作るのか」を大切にしています。
目的が分かれば、製作方法の選択肢も変わります。
1個の確認品であれば切削加工が合理的でも、数量が増えれば真空注型や射出成形の方が適する場合があります。
また、全面を透明にする必要がなければ、必要な部分だけ透明材料を使うことで、コストと機能のバランスを取れることもあります。
図面に厳しい公差が記載されていても、その寸法が製品機能として本当に必要なのかによって、加工方法や材料選定は変わります。
言われたものをそのまま作るだけなら、こうした判断は必要ありません。
しかし、研究開発や試作の仕事では、まだ答えが決まっていない案件も多くあります。
だからこそ、相手が本当に確認したいこと、困っていること、実現したいことを理解することが重要だと考えています。
お客様の望みを勝手に決めるのではなく、話を聞き、条件を整理し、技術的に可能な方法を考える。
その積み重ねによって、単なる加工会社ではなく、開発ものづくりを一緒に考えられる会社でありたいと思っています。
(株)アリスはこれからも、図面の向こう側にある目的を大切にしながら、一つひとつの仕事に向き合ってまいります。