足りないところだけを直しても、会社は強くならない。
仕事を改善しようとすると、まず悪いところを探すことが多くあります。
できていないこと。
遅れていること。
ミスが起きていること。
他と比べて弱いところ。
もちろん、問題を放置することはできません。
必要な部分は原因を調べ、改善していく必要があります。
しかし、弱点を直すことだけを続けていると、いつの間にか「できていないこと」ばかりを見るようになることがあります。
(株)アリスでは、改善にはもう一つの方向があると考えています。
それは、すでにうまくいっていることを伸ばすことです。
例えば、あるエンジニアが特定の材料の加工を安定して行えている。
ある工程では、短い時間でも高い精度を維持できている。
ある種類の開発試作では、お客様から継続して評価をいただいている。
そこには、その会社や人が持つ強みが隠れています。
大切なのは、「得意だから」で終わらせないことです。
何が良い結果につながっているのか。
どの経験や判断が活かされているのか。
ほかの人や工程でも使える部分はないか。
その中身を見ていくことで、強みをさらに伸ばす方法が見えてきます。
ものづくりでも、すべての技術を同じ水準まで高めることが最適とは限りません。
得意な加工。
経験を積んできた材料。
他社とは少し違う判断や製作方法。
お客様から評価されている対応。
そうした部分へ技術や時間を集中することで、会社として提供できる価値がより明確になる場合があります。
これは、人についても同じです。
細かな確認が得意な人。
新しい加工方法を考えることが得意な人。
予定や情報を整理することが得意な人。
お客様や協力会社との調整が得意な人。
全員を同じタイプにするのではなく、それぞれの良い部分を活かすことで、チーム全体の力は大きくなります。
もちろん、仕事に必要な最低限の品質や基本は守らなければなりません。
整えるべきところは整える。
そのうえで、伸ばすべきところには、さらに力を加える。
この二つを分けて考えることが重要です。
(株)アリスでは、弱点をなくすことだけを成長とは考えていません。
今ある良さを見つけ、それをもっと価値のあるものへ育てることも成長です。
できていないところばかりを見るのではなく、できていることにも目を向ける。
そこから会社らしい強みを育て、お客様に期待以上の価値を提供できるものづくりにつなげていきたいと考えています。