手加工と呼ばれる仕事のバリ取り作業。(前編)
(株)アリスの仕上げには、手加工と呼ばれる仕事があります。
手加工という領域で、もっとも多いのはバリ取りです。
板材や丸棒を工作機械で削って部品や治具、試作サンプルなどを製作していますが、機械加工だけでは完成しないものや材質があります。
切削加工では、刃物から材料が逃げた部分にバリが残ります。このバリをデザインナイフや専用工具で除去するのが手加工で行うバリ取りという仕事です。
未体験の方に教えていく方法としては、まずティーチングから始めます。
まずはサンプルでバリ取りを練習。お手本を一度見てもらってから、質疑応答。その後に同じ作業を真似てもらいます。単純な作業なので、素材や形状によっては一回で出来ることもあります。出来た場合は時間を決めて一人で練習をしてもらいます。出来なかった場合は、どこが難しかったのか、どこでうまくいかなかったのかを一緒に確認しながら、改善を行って再度トライしてもらいます。
どんな作業でも何回も繰り返す事で覚える量稽古が重要です。サンプルでバリが取れるようになれば、本番に取り組んでいただきます。
本番もお手本を見ていただきます。それを真似ることで本番となる作業を理解してもらいます。理解した段階で本番をスタートしていただきます。
本番で失敗した場合は、あせらずに報告して下さい。継続できる失敗なのか?新しい部品でやり直す必要があるのかを判断します。一緒に考える事で、なぜ継続出来るのか?新しい部品で初めからやり直すのか?の判断方法を覚えていってもらいます。
新たに部品を製作する場合でもありますし、難しい材質や形状の場合は、あらかじめ予備を製作しておく事もあります。
失敗は無くしていかなければならないのですが、まったく失敗しないのもおかしい。
まったく失敗しないのは、新しい未知なる仕事にチャレンジしていないからです。
それに失敗は、次に活かすためのデータです。
改善出来ればその失敗は成功のもとだった事になります。
手抜きや無責任な失敗でない限りは、厳しく注意なんて事はありません。それよりもなぜ失敗をしたのか?どうすればうまくいくのかを一緒に考えていきます。
一生懸命に取り組んだ結果の失敗は次に活きます。それに心配せずとも、ちゃんとリカバーします。
(株)アリスでは、手加工を特別な技術ではなく、積み重ねでレベルアップしていく単純作業として捉えています。