PPS部品は切削試作から射出成形へどう切り替えるのか
2026.04.17
PPS部品の開発では、最初から射出成形を行うとは限りません。
まず切削加工で試作品を製作し、形状や機能を確認した後、設計が固まった段階で金型を製作する方法があります。
切削試作のメリットは、金型を必要としないことです。
設計変更が発生した場合でも、3Dデータや加工プログラムを変更することで次の試作品を製作できます。
一方、射出成形では最初に金型が必要になります。
そのため設計が十分に固まっていない段階で金型を製作すると、変更のたびに金型改造が必要となり、費用や納期が増える可能性があります。
では、いつ成形へ切り替えるべきでしょうか。
判断材料の一つが数量ですが、それだけではありません。
製品肉厚が成形に適しているか。
抜き勾配を設定できるか。
アンダーカットはないか。
ヒケやボイドが問題になる形状ではないか。
こうした形状条件を確認する必要があります。
例えば、200個必要な場合でも、非常に肉厚で切削しやすい形状なら、すべて切削加工した方が総費用を抑えられることがあります。
反対に薄肉化でき、射出成形しやすい形状であれば、簡易金型や試作金型を製作した方が安価になる可能性があります。
PPSは量産用途にも使われる材料だからこそ、試作段階から将来の成形を考えておくことが重要です。
(株)アリスでは、切削加工と試作金型による射出成形の両方を選択肢として考えます。
「何個だからどの工法」ではなく、形状、数量、設計段階、今後の生産予定から判断することが、お客様にとって合理的な製作方法につながります。
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