東大阪の試作製作なら【株式会社アリス】試作、試作品製作、試作品加工、切削加工、試作金型成形、精密部品加工

治具が長持ちしない原因とは?材料選定で変わる治具寿命

2022.11.01

「治具がすぐ摩耗する」「形状が崩れる」「精度が出なくなる」

製造現場でよく聞かれる悩みのひとつが、治具が長持ちしない問題です。

実はその多くは、加工精度よりも材料選定のミスマッチが原因となっています。

(株)アリスでは、治具製作のご相談を受ける中で、同じ課題を何度も
目にしてきました。

原因① 使用環境に合っていない材料を選んでいる

治具は、摩耗・衝撃・温度・薬品など、さまざまな負荷を受けます。

例えば、摺動部があるのに耐摩耗性の低い材料を選んでしまうと、短期間で
摩耗が進行します。

高温環境で使用する治具に、耐熱性の低い樹脂を使うケースも少なくありません。

使用環境を正しく想定しない材料選定は、治具寿命を大きく縮めます。

原因② 寸法安定性を軽視している

治具の役割は「位置を決め、再現性を保つ」ことです。

吸水率の高い材料や、温度変化で変形しやすい材料を選ぶと、使ううちに寸法が
ズレていきます。

結果として、治具は壊れていなくても「使えない状態」になります。

精度が必要な治具では、POM(ポリアセタール)など寸法安定性の高い材料が有効です。

原因③ コスト優先で材料を決めている

初期コストを抑えるために、必要性能を満たさない材料を選ぶと、交換頻度が増え、
結果的にコスト高になることがあります。

MCナイロンで十分なケースもあれば、PEEKのような高耐久材が必要なケースもあります。

重要なのは、「安い材料」ではなく、トータルコストで見た材料選定です。

 治具を長持ちさせる材料選定の考え方

(株)アリスでは、治具材料を選ぶ際に、使用環境・精度要求・摩耗頻度・交換サイクル
整理した上で、POM・MCナイロン・PEEKなどを使い分けています。

治具は消耗品ですが、選び方次第で寿命は大きく変わります。

治具が長持ちしないと感じたら、加工方法ではなく、材料選定を見直すことが改善への近道です。

治具製作・材料選定でお困りの際は、ぜひ(株)アリスにご相談ください。

在庫を小さくカットして材料を提供します。

実際の材料を試してみて選択していただくのが、(株)アリスのパターンとなります。

アリスの仕事に対する想いを見る オリジナルサンプル制作