見えるから、判断できる_透明切削が試作評価に向いている理由と(株)アリスの加工思想
試作の目的は、「完成品を作ること」ではありません。
本来の目的は、設計が正しいか、構造に無理がないか、次の判断材料を
得ることにあります。
その試作評価において、透明素材を切削加工で製作することには、大きな
意味があります。
(株)アリスでは、ポリカーボネート(PC)やABSなどの透明素材を用いた
切削試作を、評価重視の開発現場に適した手法として位置づけています。
透明切削の最大のメリットは、内部構造や干渉、流れ、位置関係を
「目で確認できる」点にあります。
組み付け後に見えなくなる部分や、内部で起きている現象を、分解せずに確認
できることは、試作評価のスピードと質を大きく向上させます。
設計上は問題がなくても、実物ではわずかなズレや干渉が発生することがあります。
透明素材であれば、その違和感を即座に把握できます。
(株)アリスが透明切削で重視しているのは、出来る限り多く部分を磨きに頼らず、
機械切削加工だけで仕上げることです。
研磨によって表面を整えると、形状が曖昧になり、設計データとの誤差が生じます。
試作評価において重要なのは、美しさよりも「正確さ」です。
機械加工後に可能な限り手を入れないことで、3Dデータに最も近い形状をそのまま
評価に使うことができます。
また、磨き工程を省くことで、短納期・低コストでの試作が可能になります。
試作は一度で終わるものではなく、評価と修正を繰り返すプロセスです。
そのため、1回あたりの負担を減らし、何度もトライできる環境を作ることが重要です。
透明切削は、その反復開発に非常に適しています。
「視える」「正確」「繰り返せる」。
透明切削は、判断のための試作に最適な手法です。
どうしても磨く必要がある部分もまだまだ多いですが、少しでも磨く事をしないように
研究しています。
(株)アリスは、試作評価の本質を理解した透明切削加工で、開発現場の意思決定を
支えています。