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見えるから、判断できる_透明切削が試作評価に向いている理由と(株)アリスの加工思想

2023.08.08

試作の目的は、「完成品を作ること」ではありません。

本来の目的は、設計が正しいか、構造に無理がないか、次の判断材料を
得ることにあります。

その試作評価において、透明素材を切削加工で製作することには、大きな
意味があります。

(株)アリスでは、ポリカーボネート(PC)やABSなどの透明素材を用いた
切削試作を、評価重視の開発現場に適した手法として位置づけています。

透明切削の最大のメリットは、内部構造や干渉、流れ、位置関係を
「目で確認できる」点にあります。

組み付け後に見えなくなる部分や、内部で起きている現象を、分解せずに確認
できることは、試作評価のスピードと質を大きく向上させます。

設計上は問題がなくても、実物ではわずかなズレや干渉が発生することがあります。

透明素材であれば、その違和感を即座に把握できます。

(株)アリスが透明切削で重視しているのは、出来る限り多く部分を磨きに頼らず、
機械切削加工だけで仕上げることです。

研磨によって表面を整えると、形状が曖昧になり、設計データとの誤差が生じます。

試作評価において重要なのは、美しさよりも「正確さ」です。

機械加工後に可能な限り手を入れないことで、3Dデータに最も近い形状をそのまま
評価に使うことができます。

また、磨き工程を省くことで、短納期・低コストでの試作が可能になります。

試作は一度で終わるものではなく、評価と修正を繰り返すプロセスです。

そのため、1回あたりの負担を減らし、何度もトライできる環境を作ることが重要です。

透明切削は、その反復開発に非常に適しています。

「視える」「正確」「繰り返せる」。

透明切削は、判断のための試作に最適な手法です。

どうしても磨く必要がある部分もまだまだ多いですが、少しでも磨く事をしないように
研究しています。

(株)アリスは、試作評価の本質を理解した透明切削加工で、開発現場の意思決定を
支えています。

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