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アクリルとポリカーボネートはどちらが透明?|材料だけでは決まらない透明性

2020.11.06

アクリル(PMMA)とポリカーボネート(PC)のどちらが透明なのかというご質問は、透明部品の試作や開発現場でよくいただきます。

一般的には、透明度を示す全光透過率で比較されることが多く、アクリルは約90%前後、ポリカーボネートは約85%前後とされています。この数値だけを見ると、アクリルの方が透明性に優れているように見えます。ただし、この値は材料メーカーやグレード、板厚によって変化するため、一概に判断することはできません。

試作品を切削加工する場合は、さらに加工条件が加わります。同じ材料でも、工具の種類や切削条件、仕上げ方法が異なれば表面粗さが変わり、光の透過や拡散の状態も大きく変化します。特に透明部品では、材料特性だけでなく、加工後の表面状態が見た目に大きく影響します。

実際の加工では、面粗度を一定レベルまで向上させることで、アクリルとポリカーボネートの見た目の差が非常に小さくなり、目視では判別しにくくなるケースもあります。このような場合は、「材料の違い」よりも「仕上げ品質」の方が透明性を左右する要素になります。

そのため、透明性を正しく比較するには、同じ形状・同じ加工方法・同じ仕上げ条件で評価することが重要です。条件が異なる状態では、材料本来の透明性を比較することはできません。

(株)アリスでは、透明部品の試作では材料選定だけでなく、加工条件や仕上げ方法まで含めて透明性を設計しています。透明部品に求められる性能に応じて、最適な加工方法をご提案しています。

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