ChatGPTソラ先生と学ぶ!初心者のためのAI入門講座【第44回】ChatGPTで競合サイトを比較する方法|他社ホームページの調査・情報設計・SEO・改善点の見つけ方
こんにちは、ソラ先生です。
前回は、Google Search Consoleなどの情報を使って、ホームページのSEO改善計画を作成する方法を学びました。
今回は、少し視野を広げて、ほかの会社のホームページを調べてみましょう。
「同じ業界の会社は、どんな情報を発信しているの?」
「自社のホームページには、何が足りないの?」
「他社のサイトが見やすいのはなぜ?」
「競合サイトと比較すれば、検索順位を改善できるの?」
そんな疑問について考えていきます。
ChatGPTは、公開されているホームページの情報を整理したり、複数のサイトを比較したりする手助けができます。
ただし、他社のホームページを真似することが目的ではありません。
大切なのは、ほかの会社の取り組みから学び、自分たちの仕事やお客様に合った改善方法を考えることです。
1.競合サイト調査とは何でしょうか?
競合サイト調査とは、同じ業界や似たサービスを提供する会社などのホームページを調べ、内容や情報の伝え方を比較することです。
例えば、プラスチック加工を行う会社のホームページを考えてみましょう。
同じ業界でも、会社によってホームページで紹介する内容は異なります。
ある会社は加工設備を詳しく紹介しているかもしれません。
別の会社は製作事例を中心に掲載しているかもしれません。
また、加工方法の説明や技術資料を充実させている会社もあるでしょう。
競合サイトを調べることで、自社では気づかなかった情報の見せ方や、読者が必要としている可能性のある内容を発見できます。
ただし、サイトの見た目や掲載内容だけでは、その会社の売上や問い合わせ件数までは分かりません。
公開されている事実と、そこから考えられる仮説を分けることが重要です。
2.どの会社のサイトを比較すればいいの?
競合調査では、比較する相手の選び方が大切です。
必ずしも同じ業界の会社だけを調べればよいわけではありません。
例えば、次の3つの方向から考える方法があります。
① 同じ商品やサービスを提供する会社
加工方法や対応範囲などを比較できます。
② 同じようなお客様を対象とする会社
どのような疑問に答えているのか、情報の案内方法を比較できます。
③ 異なる業界でも、情報が分かりやすい会社
ページ構成や問い合わせ方法などを参考にできます。
例えば、製造業のホームページであっても、サービス業の分かりやすい案内方法が役立つことがあります。
ChatGPTには、次のように質問できます。
「自社のホームページを改善したいです。比較する相手を、同業他社・同じ顧客層を対象とする会社・情報設計が参考になる異業種に分けて考えてください」
ただし、AIが紹介した会社やホームページが実在するか、実際に比較対象として適切かは確認しましょう。
3.ChatGPTに競合サイトを探してもらう方法
ChatGPTの検索機能を使うと、公開されているホームページを探すことができます。
例えば、次のように質問してみましょう。
「日本国内で樹脂部品の試作や切削加工に対応している会社の公式サイトを探してください。会社名、公式URL、サイトに掲載されている主なサービスを整理してください」
検索結果が表示されたら、実際にリンクを開いてみましょう。
その会社の公式サイトなのか、紹介サイトなのかを確認します。
また、掲載されているサービスが現在も提供されているか確認してください。
会社名が似ている別の企業や、古い情報が表示される場合もあります。
競合調査では、可能な限り公式サイトなどの一次情報を優先することが大切です。
4.比較するときに確認したい7つの項目
競合サイトを比較するときは、何となく「きれい」「見やすい」と判断するだけでは、改善につながりにくくなります。
そこで、比較項目を決めましょう。
| 比較項目 | 確認すること |
|---|---|
| ① 会社・サービスの説明 | 何をしている会社か伝わるか |
| ② 対応範囲 | どんな仕事や相談に対応するか |
| ③ 情報の具体性 | 材料・方法・条件などが説明されているか |
| ④ 実績・事例 | 具体的な仕事の内容が紹介されているか |
| ⑤ 信頼性 | 会社情報や説明の根拠が確認できるか |
| ⑥ 操作性 | 必要な情報を探しやすいか |
| ⑦ 問い合わせ導線 | 相談方法が分かりやすいか |
例えば、加工設備の一覧が詳しく掲載されていても、初めて依頼する人が何を準備すればよいのか分からなければ、別の説明が必要かもしれません。
逆に、設備の詳細をすべて載せていなくても、対応できる仕事や相談方法が十分に説明されている場合もあります。
掲載情報の量だけで、ホームページの良し悪しを決めないようにしましょう。
5.実践!3つの架空サイトを比較してみよう
今回は、3つの架空の加工会社を想定します。
A社
加工設備や機械の仕様を詳しく紹介している。
B社
製作事例や加工した部品の写真を多く掲載している。
C社
初めて相談する人向けに、依頼の流れや必要な情報を詳しく説明している。
この3つのホームページを比較してみましょう。
| 比較項目 | A社 | B社 | C社 |
|---|---|---|---|
| 設備情報 | 詳しい | 一部掲載 | 簡潔 |
| 製作事例 | 一部掲載 | 豊富 | 一部掲載 |
| 依頼方法の説明 | 簡潔 | 簡潔 | 詳しい |
| 初心者向けの案内 | 一部掲載 | 一部掲載 | 充実 |
この表だけで、どの会社が最も優れているか判断できるでしょうか。
例えば、設備の能力を詳しく知りたい技術者にはA社の情報が役立つかもしれません。
実際の製作品から加工実績を確認したい人にはB社が便利かもしれません。
初めて加工を相談する人にはC社の説明が役立つ可能性があります。
つまり、誰が、何を知りたくて訪問するのかによって評価が変わるのです。
ChatGPTには、
「この3つのサイトについて、技術者、初めて加工を依頼する人、協力会社を探している人の視点で比較してください」
と質問してみましょう。
6.ChatGPTで比較表を作る方法
実際のホームページを比較するときは、確認した内容を表にまとめると便利です。
例えば、次のように依頼します。
「以下の3つの公式サイトを比較してください。会社紹介、対応サービス、技術情報、製作事例、問い合わせ方法を整理してください。確認できた内容には参照ページを示し、確認できない情報は『未確認』としてください」
ここで重要なのは、ChatGPTが実際にページを読めているか確認することです。
URLを伝えただけで、必ずサイト全体を確認できるわけではありません。
例えば、ページの一部が取得できなかったり、JavaScriptで表示される内容を読み取れなかったりする場合があります。
そのため、
「実際に確認できたページと、確認できなかったページを一覧にしてください」
と追加するとよいでしょう。
さらに、自分でも公式サイトを開いて照合しましょう。
7.デザインがきれいなら、よいホームページ?
ホームページを比較するとき、最初に目に入るのはデザインです。
写真が美しい。
文字が大きくて読みやすい。
アニメーションが滑らかに動く。
こうした要素は、訪問者の印象に影響する場合があります。
しかし、デザインがきれいだからといって、必要な情報を見つけやすいとは限りません。
例えば、画面いっぱいに大きな写真が表示されても、何をしている会社なのか分からない場合があります。
また、問い合わせボタンが目立っていても、相談する前に必要な情報が不足しているかもしれません。
ChatGPTには、
「このホームページの第一印象と、実際に必要な情報を探すときの使いやすさを分けて評価するための確認項目を考えてください」
と依頼してみましょう。
見た目の印象と、実際の使いやすさを区別することが大切です。
8.スマートフォンで比較してみよう
現在のホームページでは、スマートフォンでの表示も重要です。
パソコンでは見やすくても、スマートフォンでは文字が小さかったり、ボタンが押しにくかったりする場合があります。
そこで、競合サイトをスマートフォンでも確認してみましょう。
例えば、次の点です。
① 文字は読みやすいか
画面を拡大しなくても本文を読めるか。
② メニューは分かりやすいか
必要なページへ移動できるか。
③ ボタンは押しやすいか
問い合わせなどの操作に問題がないか。
④ 画像は適切に表示されるか
写真が途中で切れたり、文字と重なったりしていないか。
⑤ 表示が極端に遅くないか
画像などの読み込みに時間がかかりすぎないか。
ChatGPTにスクリーンショットを送って、
「このスマートフォン画面について、文字の読みやすさ、情報の並び方、ボタンの配置を確認してください。画像だけでは判断できない操作性については推測と区別してください」
と質問することもできます。
ただし、スクリーンショットだけでは、実際にボタンを操作できるかまでは確認できません。
自分でも画面を操作して確かめる必要があります。
9.競合サイトのSEOはどう調べるの?
競合サイトを調査するとき、検索順位も気になると思います。
例えば、自社と同じサービスについて検索したとき、ほかの会社が上位に表示されることがあります。
その場合、次のようなことを調べられます。
- どのようなタイトルを付けているか
- 記事でどんな疑問に答えているか
- 見出しをどのように整理しているか
- 関連する情報へどう案内しているか
- 実際の技術や事例が説明されているか
ただし、競合会社のGoogle Search Consoleのデータを、許可なく見ることはできません。
他社の正確な検索表示回数、クリック数、平均掲載順位などは、公開ページを見るだけでは分かりません。
また、外部のSEO分析サービスが示す推定アクセス数も、実際のアクセス解析データとは異なります。
ChatGPTには、
「検索結果に表示されている競合ページの内容を比較してください。確認できる情報と、外部からは分からない情報を区別してください」
と依頼しましょう。
10.競合サイトの文章を真似してもいいの?
競合サイトを参考にするとき、注意したいのが文章やデザインの模倣です。
例えば、他社の文章をコピーして、会社名だけ変更する方法は適切ではありません。
また、少し言葉を変えただけで、ほとんど同じ内容の記事を作ることも避けたいところです。
Googleの公式SEOガイドでも、独自性があり、利用者に役立つ内容を作成することの重要性が説明されています。
参考にするのは、文章そのものではなく、情報を伝える考え方です。
例えば、他社サイトで材料別の説明が分かりやすく整理されていたとします。
そこから、
「自社でも、お客様が材料を選ぶときに必要な情報を整理できないだろうか」
と考えることはできます。
ただし、実際に対応していない材料や加工方法まで掲載してはいけません。
他社から学ぶことと、他社を真似することは違います。
11.競合サイトから自社の不足情報を探す
競合調査の目的の一つは、自社のホームページに不足している情報を見つけることです。
例えば、他社のホームページには、次のような情報が掲載されていたとします。
「加工可能な材料」
「試作に必要なデータ」
「相談から納品までの流れ」
「製作事例」
「よくある質問」
一方、自社サイトには、これらの一部が掲載されていないとします。
そこで、すべてを追加すればよいのでしょうか。
必ずしもそうではありません。
まず、自社のお客様にとって必要な情報かどうかを考えます。
ChatGPTには、
「競合サイトには掲載されているが、自社サイトには見当たらない情報を整理してください。その情報がお客様の判断に役立つ理由も考えてください」
と依頼できます。
ただし、AIが「掲載されていない」と回答しても、実際には別ページに情報がある場合があります。
自社サイトのページ全体を確認してから判断しましょう。
12.問い合わせ導線を比較してみよう
ホームページでは、読者が必要な情報を確認した後、次にどう進めるのかも重要です。
例えば、加工を依頼したい人が、技術情報を確認したとします。
その後、問い合わせ方法が分からなければ、相談へ進めません。
そこで、競合サイトの問い合わせ導線を比較してみましょう。
① 問い合わせ先は分かりやすいか
② 相談する前に必要な情報が説明されているか
③ 図面がない場合の相談方法が分かるか
④ 電話・メール・フォームなどの連絡方法が明確か
⑤ スマートフォンでも操作しやすいか
ただし、問い合わせボタンが多ければよいわけではありません。
読者が必要な情報を確認し、自然に相談できることが大切です。
また、問い合わせフォームの入力項目が多すぎる場合、途中で入力をやめる人がいるかもしれません。
ChatGPTには、
「競合サイトの問い合わせ導線を比較するための確認表を作成してください。読者が迷いやすい点や、不要な操作がないか考えてください」
と依頼できます。
13.競合調査で見落としやすいこと
競合サイトを調査するときには、いくつか注意点があります。
① 公開情報だけでは実際の業務内容が分からない
ホームページに掲載されていない仕事を行っている可能性があります。
② 掲載情報が古い場合がある
設備、サービス、所在地などが更新されていない場合があります。
③ 見た目と実際の使いやすさは異なる
美しいデザインでも、必要な情報へ進みにくい場合があります。
④ 検索順位だけでは成果が分からない
上位表示されていても、問い合わせや売上の状況は分かりません。
⑤ 自社に適した方法とは限らない
会社の規模、顧客、仕事内容などによって、必要な情報は異なります。
競合サイトの調査では、良いところだけでなく、こうした限界も理解しておきましょう。
14.比較結果から改善計画を作る
競合調査が終わったら、結果を実際の改善につなげてみましょう。
例えば、次のような改善候補が見つかったとします。
| 改善候補 | 目的 | 確認すること |
|---|---|---|
| 材料別の説明を充実 | 材料選定の疑問に答える | 実際の対応材料 |
| 依頼方法を詳しく説明 | 初めての相談をしやすくする | 受付方法と必要情報 |
| 製作事例を整理 | 具体的な仕事を伝える | 公開可能な事例 |
| FAQを追加 | よくある疑問に答える | 実際の問い合わせ内容 |
| スマホ表示を改善 | 情報を探しやすくする | 実際の画面と操作性 |
ChatGPTには、
「競合調査で見つかった改善候補を整理してください。読者への影響、作業の必要性、確認すべき情報を比較し、優先順位を考えるための材料をまとめてください」
と依頼します。
ここで大切なのは、AIが提案した内容をすべて実行する必要はないということです。
実際のホームページの状態や、お客様の利用状況などを確認して判断しましょう。
15.改善後は何を確認すればいいの?
競合調査を参考に自社サイトを改善したら、結果を確認しましょう。
例えば、問い合わせ方法の説明を追加したとします。
その後、次のようなことを確認できます。
① ページを読んだ人が必要な情報を見つけやすくなったか
実際の画面で確認します。
② 問い合わせ方法が正しく案内されているか
リンクやフォームを操作して確かめます。
③ 検索結果の表示状況に変化があったか
Search Consoleなどで確認します。
④ サイト内の利用状況に変化があったか
Google Analyticsなどで確認します。
⑤ 問い合わせ内容に変化があったか
同じ質問が減ったか、新しい相談が増えたかなどを確認します。
ただし、改善後に数字が変わったとしても、すべての変化がその改善によって生じたとは限りません。
複数の要因が関係する可能性があります。
改善した内容と、その後の結果を記録しながら考えていきましょう。
16.今日のミニレッスン
今回は、3つの架空サイトを比較して、自社の改善案を考える練習です。
ステップ① 比較の目的を決める
ChatGPTに次のように入力してください。
「製造業のホームページを改善したいです。競合サイトを比較する目的と、確認すべき項目を整理してください」
ステップ② 3つの架空サイトを比較する
次の情報を伝えます。
「A社は設備情報が詳しい。B社は製作事例が多い。C社は初めて相談する人向けの説明が充実している。」
続けて、
「この3つのサイトの特徴を、技術者、初めて依頼するお客様、協力会社の視点で比較してください」
と質問します。
ステップ③ 不足情報を考える
「自社サイトに必要な情報を考えたいです。読者が依頼するか判断するために必要な情報を整理してください」
と依頼します。
ステップ④ 実際の競合サイトを調べる
ChatGPTの検索機能で、同じ業界の会社を探してみましょう。
「樹脂部品の試作に対応する会社の公式ホームページを3つ探してください。会社名、公式URL、主な掲載情報を整理してください」
と依頼します。
実際に公式サイトを開き、内容を確認します。
ステップ⑤ 比較表を作る
「確認できた3つのサイトを、会社紹介、対応サービス、技術情報、製作事例、問い合わせ方法の5項目で比較してください。確認できない情報は未確認としてください」
と質問します。
ステップ⑥ 改善案を考える
「競合サイトの情報設計から学べることを整理してください。ただし、文章やデザインをそのまま模倣せず、自社の読者に役立つ改善案として提案してください」
と依頼します。
ステップ⑦ 改善の優先順位を検討する
最後に、
「改善候補を、読者への影響、確認の必要性、作業量の観点から比較してください。重要な判断に必要な情報が不足していれば質問してください」
と依頼しましょう。
これで今回の練習は完了です。
ソラ先生からひとこと
競合サイトを調べると、自社にはない情報や、分かりやすい説明方法など、さまざまな発見があります。
しかし、ほかの会社のホームページが優れているように見えても、すべてを真似する必要はありません。
会社によって、仕事内容も、お客様も、大切にしている考え方も異なるからです。
ChatGPTは、公開されている情報を整理し、比較表を作成し、改善案を考える手助けができます。
ただし、実際に確認できていないことを事実として扱わないよう注意が必要です。
私は、競合調査で大切なのは、他社より優れているところを探すことだけではないと思っています。
自分たちのホームページが、読む人にとって本当に役立つ内容になっているかを考えることです。
他社の良いところから学びながら、自分たちの実際の仕事や考え方を正確に伝える。
競合調査の目的は、他社に似せることではありません。自社の良さを、必要としている人に、より分かりやすく届けることです。
次回【第45回】は「ChatGPTでホームページのユーザー体験を改善する方法|読者の行動を想定し、迷わないサイトを設計しよう」です。
次は、ホームページを訪れた人が、必要な情報へ迷わず進める仕組みを考えます。