ChatGPTソラ先生と学ぶ!初心者のためのAI入門講座【第10回】ChatGPTへの質問の仕方|初心者でも伝わる入力方法と回答の質を高めるコツ
こんにちは、ソラ先生です。
前回は、ChatGPTの画面の見方や、新しいチャットの作り方、過去の会話を探す方法について学びました。
今回は、ChatGPTを便利に使うために欠かせない「質問の仕方」を勉強します。
ChatGPTを使い始めると、こんな経験をすることがあります。
「質問したのに、期待していた答えと違う」
「説明が長すぎて、何をすればいいのか分からない」
「もう少し具体的な方法を知りたい」
実は、こうした問題の一部は、質問の仕方を工夫することで改善できます。
ただし、最初から完璧な質問を作る必要はありません。
大切なのは、自分が知りたいことを伝え、回答を確認しながら会話を進めることです。
1.ChatGPTには普段の言葉で質問できます
ChatGPTに質問するとき、特別な命令文やプログラミング言語を覚える必要はありません。
例えば、
「大阪でおすすめの観光地を教えて」
「Excelの使い方を教えて」
「取引先へのメールを考えて」
このような短い質問でも回答してくれます。
ただし、質問が短い場合、ChatGPTには利用者の事情が十分に伝わらないことがあります。
例えば、「大阪でおすすめの観光地を教えて」という質問だけでは、旅行の日程や移動手段、好みなどが分かりません。
そのため、一般的な観光地の紹介になる可能性があります。
それが目的なら問題ありませんが、具体的な旅行計画を作りたい場合は、もう少し情報を伝えると役立ちます。
2.質問に条件を加えると回答はどう変わる?
例えば、次の2つの質問を比較してみましょう。
質問A
「京都の観光プランを考えてください」
質問B
「大阪から京都へ日帰り旅行をします。大人2人で、移動は電車と徒歩です。午前10時から午後5時まで観光したいので、移動時間も考慮したプランを提案してください」
質問Aでは、旅行の条件がほとんど分かりません。
一方、質問Bには、出発地、人数、移動方法、観光時間が含まれています。
そのため、ChatGPTは条件に合わせたプランを考えやすくなります。
ただし、具体的に質問しても、営業時間や移動時間が正しいとは限りません。
実際に旅行するときは、交通機関や施設の公式情報で確認しましょう。
詳しい条件を伝えることは、回答の方向性を整えるために役立ちます。しかし、回答の正確性まで保証するものではありません。
3.質問するときに役立つ4つの要素
私は、初心者の方には次の4つを意識することをおすすめします。
① 目的を伝える
何をしたいのかを説明します。
例えば、
「新入社員向けの案内文を作成したいです」
という質問です。
単に「文章を書いてください」と依頼するよりも、目的が明確になります。
② 必要な条件を伝える
日時、人数、対象者、予算、文字数など、必要な条件を追加します。
例えば、
「新入社員向けの研修案内を作成してください。研修は2時間で、参加者は10人です」
と伝えます。
③ 回答の形式を指定する
文章、箇条書き、表など、希望する形式を伝えます。
例えば、
「準備するものを一覧表にしてください」
「作業手順を番号順に説明してください」
と指定できます。
④ 分からないことは質問してもらう
ここは、特に覚えてほしい方法です。
ChatGPTは、情報が不足していても、それらしい回答を作成してしまうことがあります。
そのような場合は、
「必要な情報が不足していたら、勝手に決めずに私に質問してください」
と伝えてみましょう。
重要な条件を確認してから進めることで、思い込みによる間違いを減らせる場合があります。
4.悪い質問ではなく、情報が足りない質問
質問の仕方について学ぶと、「悪い質問をしてはいけない」と考えてしまうかもしれません。
しかし、私はそうは思いません。
例えば、
「仕事を効率化したい」
という質問があります。
これだけでは、どんな仕事を効率化したいのか分かりません。
でも、質問そのものが悪いわけではありません。
ChatGPTに、
「仕事内容を整理したいので、私に一つずつ質問してください」
と伝えれば、会話を通じて問題を具体化できます。
最初からすべての条件を整理できなくても大丈夫です。
分からないことを、AIと一緒に整理する。
これもChatGPTの便利な使い方です。
5.回答が長すぎるときはどうする?
ChatGPTは、質問に対して詳しい説明を返すことがあります。
しかし、長い説明が必ず役立つとは限りません。
例えば、
「Excelの基本操作を説明してください」
と質問して、たくさんの機能が紹介されたとします。
一度にすべて覚えるのは大変です。
そんなときは、
「初心者が最初に覚える操作を3つだけ教えてください」
と質問します。
さらに、
「最初の操作から一つずつ教えてください。私ができたと伝えたら次へ進んでください」
と依頼することもできます。
こうすれば、自分のペースで学習を進めやすくなります。
AIから大量の情報を受け取ることより、必要なことを理解し、実際に使えるようになることが大切です。
6.AIの回答が間違っていたときの質問方法
ChatGPTは、間違った情報を自信ありげに説明することがあります。
そのため、質問を具体的にするだけでなく、回答を確認する方法も覚えておきましょう。
例えば、次のように質問できます。
「その説明の根拠となる資料を教えてください」
「確認できた事実と、推測している内容を分けてください」
「ほかに考えられる原因はありますか?」
「確実に分からない部分は、分からないと説明してください」
ただし、このように依頼しても、AIが必ず正しく事実と推測を区別できるわけではありません。
資料名や引用元を間違えることもあります。
法律、医療、安全、技術仕様、契約条件などの重要な情報は、実際の公式資料や専門家の判断を確認する必要があります。
7.仕事で使える質問例を3つ紹介
例① メールの下書きを作成する
「取引先へ打ち合わせのお礼メールを作成してください。丁寧で、長すぎない文章にしてください。打ち合わせ内容など、不明な事実は勝手に追加しないでください」
例② 作業手順を整理する
「新入社員向けに、作業開始前の確認事項を整理したいです。一般的な確認項目を提案してください。設備や作業内容によって異なる部分は、その旨を説明してください」
例③ 問題の原因を考える
「仕事の納期が遅れる原因を整理したいです。すぐに結論を出さず、状況を把握するための質問を一つずつしてください」
どれも、難しい専門用語は使っていません。
自分がやりたいことと、AIにどんな対応をしてほしいのかを伝えているだけです。
8.「プロンプト」とは何でしょうか?
ChatGPTについて調べると、「プロンプト」という言葉がよく登場します。
プロンプトとは、AIに与える質問や指示などの入力内容のことです。
例えば、
「今日の夕食の献立を考えてください」
という文章もプロンプトです。
「プロンプトエンジニアリング」という言葉もありますが、初心者の方が最初から難しい技術を覚える必要はありません。
まずは、普段の言葉で質問してみましょう。
そして、期待した回答が得られなければ、条件を追加したり、質問を言い換えたりしてください。
使いながら改善することが、上達への近道です。
9.今日のミニレッスン
今回は、質問の仕方によって回答がどのように変わるのかを体験しましょう。
ステップ①:短い質問をする
ChatGPTに次のように入力してください。
「仕事を効率化する方法を教えてください」
回答を読んで、どのような提案が出たか確認します。
ステップ②:条件を追加する
続けて、次のように入力してください。
「私は小さな製造業の会社で事務作業をしています。見積書の作成、納期管理、メール対応に時間がかかっています。この3つの業務について、改善方法を具体的に提案してください」
最初の回答と比較してみましょう。
ステップ③:回答の形式を指定する
「提案内容を、改善対象・具体的な方法・必要な準備・注意点の4項目で表にしてください」
ステップ④:不足情報を確認する
「より適切な改善案を考えるために、確認したいことを一つだけ質問してください」
ここまで試すと、質問を重ねながら回答を具体化する流れが分かります。
なお、これは架空の業務を使った練習です。実際の顧客情報や社外秘のデータを入力する必要はありません。
ソラ先生からひとこと
ChatGPTを上手に使うために、最初から難しいプロンプトを暗記する必要はありません。
自分が何をしたいのかを伝える。
回答を読んで、違っていれば修正する。
分からないことがあれば質問する。
必要な情報が足りなければ、一緒に整理する。
この繰り返しが大切です。
そして、AIが答えたことをそのまま採用するのではなく、自分で考え、確認することを忘れないでください。
上手な質問とは、難しい言葉を使うことではありません。自分の目的に近づくための会話を進めることです。
次回【第11回】は「ChatGPTに追加質問する方法|回答を修正・改善しながら目的に近づけるコツ」です。
一度の質問で終わらず、会話を重ねながら回答を改善する方法を学びます。