CAD/CAMと3Dデータから始まる樹脂切削加工
現在の機械加工では、図面だけではなく3Dデータから加工を進める仕事が増えています。
STEP、IGESなどの3Dデータをもとに形状を確認し、CAD/CAMで加工データを作成してCNC加工へつなげます。
ただし、3Dデータがあるから、そのまま機械に送れば部品が完成するわけではありません。
まず形状を確認します。
どこを基準にするのか。
どの方向から加工するのか。
工具が届くのか。
固定方法はどうするのか。
一度で加工できるのか。
複数方向から加工する必要があるのか。
こうしたことを考えながらCAMデータを作ります。
複雑な形状では、工具の直径によって加工できない部分もあります。
深い溝では、工具の長さや剛性を考える必要があります。
薄い部分では、加工中に変形する可能性もあります。
3Dデータ上では形になっていても、実際に加工するためには別の判断が必要です。
また、すべての仕事で最初から3Dデータが用意されているわけではありません。
2D図面だけの場合もあります。
現物やスケッチしかない場合もあります。
その場合は、必要に応じてCADで形状を作り直します。
現物を測定する。
2D図面を3D化する。
簡単なスケッチから形状を考える。
お客様と確認しながら修正する。
そうやって加工に必要なデータへ整えていきます。
CAD/CAMは、単に機械を動かすためのソフトではありません。
設計と加工をつなぐ場所でもあります。
図面や3Dデータを見て、
「この形状はどう加工するか」
「ここは設計を少し変えた方が作りやすいのではないか」
と考えることもあります。
必要であれば、お客様と相談します。
加工会社として図面どおりにつくるだけでなく、実際の製作方法まで含めて考える。
そうした仕事を積み重ねることで、CAD/CAMは単なるデータ作成ではなく、ものづくり全体をつなぐ仕事になっていきます。