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加工治具も、製品と一緒に考えていく

2016.02.09

機械加工では、材料をそのまま機械に置けば加工できるとは限りません。

材料をしっかり固定する。

加工する位置を決める。

同じ場所へ繰り返し取り付ける。

薄い部品が変形しないように支える。

そのために使うのが加工治具です。

研究開発用の試作品や一品加工では、製品そのものだけではなく、その製品をどう固定して加工するかを考えることがあります。

四角い材料であれば、比較的固定しやすい場合があります。

しかし、加工が進むにつれて形が変わります。

穴があく。

外周を削る。

薄くなる。

複雑な形になる。

最初は簡単につかめたものが、途中からつかめなくなることもあります。

だから加工工程を考えるときには、最後までどう固定するかを先に考えておく必要があります。

最初の工程だけを見て加工してしまうと、

次の工程でつかむ場所がない。

完成面を傷つけなければ固定できない。

薄い部分を押さえるしかなくなり、変形してしまう。

そんなことも起こります。

そこで、製品に合わせた加工治具をつくることがあります。

製品の形に合わせて受ける。

穴を利用して固定する。

必要な部分を支える。

同じ位置へ取り付けられるように基準をつくる。

治具そのものは最終製品には残りません。

それでも、製品を正しくつくるためには必要なものです。

小ロット加工では、治具にどこまで時間をかけるかという判断もあります。

一個の部品のために大掛かりな治具をつくれば、費用も時間も増えます。

反対に、治具をつくらず無理に加工すれば、品質が安定しなかったり、加工そのものが難しくなったりします。

そのため、その仕事に必要な程度の治具を考えます。

簡単なプレートだけでいい場合もあります。

専用形状の受けが必要な場合もあります。

数量が増えれば、繰り返し使える治具をつくった方がよいこともあります。

加工治具にも、一つの決まった答えがあるわけではありません。

製品形状。

材質。

精度。

数量。

加工工程。

それぞれの条件を見ながら考えます。

(株)アリスでは、完成した部品だけをものづくりとは考えていません。

その部品をつくるために必要な治具を考えることも、技術の一つです。

製品を考える。

加工工程を考える。

そして、その工程を支える治具を考える。

表には出にくい仕事ですが、その積み重ねが一つの部品の品質を支えています。

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