仕事は、増やすより減らしたほうが良いこともある。
仕事を良くしようとすると、新しい作業を足したくなることがあります。
確認項目を増やす。
手順を増やす。
書類を増やす。
念のための作業を増やす。
もちろん、必要なものもあります。
でも私は、仕事を良くすることと、作業を増やすことは同じではないと思っています。
むしろ、
「これは本当に必要なのだろうか」
と考えることも大切です。
(株)アリスでは、試作品や治具、機械部品など、毎回条件の違うものを製作しています。
だからこそ、すべての仕事を同じ手順に当てはめればよいわけではありません。
例えば機械加工でも、工程を増やせば必ず品質が上がるとは限りません。
持ち替えが増えれば、その分だけ位置ずれの可能性が増えることがあります。
必要以上に加工すれば、時間もコストも増えます。
仕上げでも、触る必要のない場所まで作業すれば、かえって傷をつける可能性があります。
営業事務でも同じです。
同じ内容を何度も入力したり、必要のない確認を繰り返したりすれば、時間だけでなく間違いの機会も増えてしまいます。
だから私は、仕事を覚えてきたら、
「何をするか」だけではなく、
「何をしなくてもよいか」
も考えたいと思っています。
ただし、単純に作業を減らせばよいわけではありません。
品質を守るために必要なことは残す。
お客様への連絡や確認も必要なところは省かない。
そのうえで、目的に直接つながらない仕事を少しずつ見直していく。
そうすれば、本当に大切な仕事へ時間を使えるようになります。
私は、良い仕事ほど意外とシンプルなのではないかと思っています。
必要なことを丁寧にする。
必要のないことは減らす。
その繰り返しによって、仕事は少しずつ分かりやすくなります。
(株)アリスでは、作業を増やすことだけを改善とは考えず、減らすことも含めて仕事を見直していきたいと思っています。